TK7-035|地理総合・地理探究 対策問題
東南アジアの華人について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
中国系の住民である華人は商業や金融の分野で大きな役割を果たし、シンガポールでは人口の多数派を占めている
この問題のポイント
東南アジア経済における華人の役割と、シンガポールの民族構成(中華系が多数派)を問う。
解説
華人は、中国から海外へ移住した人々とその子孫のうち、居住国の国籍をもつ者を指す(中国籍のままの者は華僑と呼ばれる)。東南アジアへの移住は交易とともに古くから続き、19世紀には植民地の鉱山やプランテーションの労働力として大量に渡った。
華人は都市部で商業・金融・流通の担い手となり、人口比を大きく上回る経済的影響力をもつ。シンガポールでは中華系が人口の約4分の3を占めて多数派となっており、マレーシアでも人口の2割強を占める。同郷・同族の結び付きを生かした華人のネットワークは、中国の改革開放期に東南アジアから中国への投資を仲介する役割も果たした。
一方、マレーシアでは経済力をもつ華人と多数派のマレー系との格差を是正するため、マレー系を教育や雇用で優遇するブミプトラ政策がとられてきたことも、民族と経済の関係を示す事例として重要である。
ひっかけポイント
シンガポールは華人(中華系)が多数派の国であり、少数とする記述は誤り。華人の移住は古くからで、商業・金融での影響力が問われる。
選択肢の確認
①「華人の東南アジアへの移住は21世紀に入って初めて始まった」
❌ 誤り。
誤答理由: 華人の移住は交易とともに古くから続き、特に19世紀の植民地開発期に大規模化した。21世紀からではない。
②「中国系の住民である華人は商業や金融の分野で大きな役割を果たし、シンガポールでは人口の多数派を占めている」
✅ 正しい。
正解。華人は商業・金融で大きな経済力をもち、シンガポールでは中華系が人口の約4分の3を占める多数派である。
③「華人は農村部にのみ居住しており、都市の商業活動には関わっていない」
❌ 誤り。
誤答理由: 華人は都市部の商業・金融の担い手として発展してきた。農村部のみという記述は実態と逆である。
④「シンガポールでは華人は人口のごく少数にとどまる」
❌ 誤り。
誤答理由: シンガポールは中華系が約4分の3を占める華人多数派の国であり、少数という記述は誤りである。
覚えるポイント
- 華人は商業・金融で人口比以上の経済力をもつ
- シンガポールは中華系が約4分の3で多数派
- マレーシアはマレー系優遇のブミプトラ政策を実施
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。