JT2-A25歴史総合・日本史探究 対策問題

日本史探究A 原始・古代の日本と東アジア(3) 古代の国家・社会の展開と画期

寄進地系荘園の仕組みについて述べた記述として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

開発領主が国司の干渉を逃れるため中央の権力者に寄進し、自らは荘官となった

背景・因果

開発領主は国司の徴税を逃れるため、所領を摂関家や大寺社に寄進して領家・本家と仰ぎ、自らは荘官(下司など)として実質支配を続けた。不輸・不入の権がこれを支えた。

覚えるポイント

「寄進しても現地の支配は手放さない」のがポイント。この重層的権利が中世の荘園公領制につながる。

選択肢別の検討

① ❌ 誤答「朝廷がすべての土地を没収して直営した」
朝廷が土地を没収して直営したのではなく、開発領主から中央権門への私的な寄進で荘園が拡大した。公地公民から私的で重層的な権利へ向かう変化である。

② ❌ 誤答「武士が農民から土地を買い集めた」
武士が農民から土地を買い集めるだけの仕組みではない。寄進地系荘園の核心は、開発領主が名目的所有権を権門へ寄進して保護を得る点にある。

③ ❌ 誤答「寺社の土地がすべて国有化された」
寺社領を国有化したのではなく、大寺社などは寄進を受けて荘園領主となった。国有化とは逆に、国家の課税が及びにくい私領が増加した。

④ ✅ 正解「開発領主が国司の干渉を逃れるため中央の権力者に寄進し、自らは荘官となった」
開発領主は国司の徴税・干渉を避けるため所領を摂関家や大寺社へ寄進し、自らは下司などの荘官として現地支配を続けた。不輸・不入の権が仕組みを支えた。

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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