JT2-A24|歴史総合・日本史探究 対策問題
988年の「尾張国郡司百姓等解」が示す内容として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
郡司や百姓が受領藤原元命の暴政を朝廷に訴え、解任させた
背景・因果
尾張国郡司百姓等解は、受領藤原元命の過酷な徴税・非法31か条を郡司・百姓らが朝廷に訴えた文書で、元命は解任された。受領支配の実態を示す一級史料である。
覚えるポイント
「地方の声が中央に届く回路があった」ことも読みどころ。受領の強欲を示す逸話とセットで、10世紀の地方支配の変質を問う。
選択肢別の検討
① ✅ 正解「郡司や百姓が受領藤原元命の暴政を朝廷に訴え、解任させた」
988年、尾張国の郡司・百姓らは受領藤原元命の非法・過酷な徴税を31か条で朝廷へ訴え、元命を解任させた。受領支配の実態と地方から中央への訴訟経路を示す。
② ❌ 誤答「百姓が朝廷への納税をすべて拒否した宣言である」
訴状は受領の非法を具体的に告発したもので、朝廷への納税すべてを拒否する宣言ではない。負担そのものではなく徴税方法・受領行為の不当性を訴えた。
③ ❌ 誤答「武士が幕府に訴えた訴状である」
988年には鎌倉幕府はまだ成立しておらず、訴えた主体も武士ではなく郡司・百姓である。提出先は幕府ではなく朝廷だった。
④ ❌ 誤答「外国からの国書である」
尾張国内の地方行政をめぐる訴状で、外国君主から朝廷へ送られた国書ではない。作成主体・宛先・内容のすべてが異なる。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。