JT2-A20|歴史総合・日本史探究 対策問題
792年に桓武天皇が採用した健児の制の内容として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
一般農民の兵役を原則やめ、郡司の子弟らを兵とした
背景・因果
健児の制は、辺境などを除いて一般農民からの徴兵を廃し、郡司の子弟など有力者の子を兵とした。農民の負担軽減策であると同時に、律令的軍団制の崩壊を示す。
覚えるポイント
「軍団・兵士の廃止→健児」の転換は、班田制の動揺と同じ「律令制のゆるみ」の文脈。のちの武士の登場への遠い伏線でもある。
選択肢別の検討
① ✅ 正解「一般農民の兵役を原則やめ、郡司の子弟らを兵とした」
792年の健児の制では、辺境を除いて一般農民による軍団兵士を原則廃し、郡司の子弟などを健児に採用した。農民負担軽減と律令軍団制の変質を示す。
② ❌ 誤答「全国民の徴兵を強化した」
全国民の徴兵を強めたのではなく、一般農民の兵役を原則停止した制度である。制度変更の方向が反対になっている。
③ ❌ 誤答「武士に俸禄を与えて常備軍とした」
俸禄を受ける武士の常備軍を整えた制度ではなく、律令地方行政を担う郡司層の子弟を兵とした。武士政権成立以前である。
④ ❌ 誤答「僧侶を兵士に採用した」
健児に採用されたのは郡司の子弟などで、僧侶を兵士にする制度ではない。僧兵の活動は主に平安後期以降の別の現象である。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。