RS2-034|歴史総合・日本史探究 対策問題
1938年に近衛文麿内閣が発表した「東亜新秩序」声明の内容として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
日本・満州・中国の連携による新しい秩序の建設を唱え、戦争の長期化を正当化した
背景・因果
日中戦争が長期化する中、近衛内閣は東亜新秩序声明で日満華の提携による新秩序建設を唱えた。欧米中心の秩序(ワシントン体制)への挑戦であり、米英との対立を深めた。
覚えるポイント
「国民政府を対手とせず」(第1次声明)→「東亜新秩序」(第2次)の順。のちの大東亜共栄圏構想の前段にあたる。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「国際連盟への復帰を表明した」
日本は1933年に国際連盟脱退を通告しており、1938年声明で復帰を表明していない。連盟体制から離脱する外交の延長にある。
② ✅ 正解「日本・満州・中国の連携による新しい秩序の建設を唱え、戦争の長期化を正当化した」
近衛内閣は1938年、日満華の連携による東亜新秩序建設を掲げ、日中戦争継続を正当化した。ワシントン体制に代わる日本主導秩序を主張した。
③ ❌ 誤答「中国からの即時全面撤兵を宣言した」
声明は中国からの撤兵でなく、占領と新政権工作を通じて戦争目的を拡大した。和平より長期戦を正当化する方向だった。
④ ❌ 誤答「アメリカとの同盟強化を宣言した」
東亜新秩序は欧米中心の国際秩序へ挑戦し、米英との対立を深めた。アメリカとの同盟強化を宣言したものではない。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。