KO-A1-02|公共・政治経済 対策問題
青年期を表す言葉とその提唱者の組合せとして最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
ルソーは『エミール』の中で、自我にめざめる青年期を第二の誕生と呼んだ
この問題のポイント
青年期を表すキーワードと提唱者の対応を問う問題。「ルソー=第二の誕生」「レヴィン=マージナル・マン」「ホリングワース=心理的離乳」の3点セットで解ける。
解説
青年期の特徴は、多くの思想家・心理学者の言葉で表現されてきた。
- ルソーは教育論『エミール』で、「わたしたちは、いわば二度この世に生まれる」と述べた。一度目は存在するため(肉体の誕生)、二度目は生きるため、すなわち自我にめざめるためであり、これが「第二の誕生」である
- レヴィンは、青年が子ども集団にも大人集団にも安定して所属できない存在であることから、**マージナル・マン(境界人・周辺人)**と呼んだ
- ホリングワースは、青年が親の保護や監督から離れて精神的に自立していく過程を、乳離れになぞらえて心理的離乳と呼んだ
近代以前の社会では、通過儀礼(イニシエーション)を経て子どもは一気に大人になったが、近代化とともに教育期間が延び、青年期は長期化する傾向にある。
ひっかけポイント
用語と人名の入れ替えが定番。第二の誕生=ルソー、境界人=レヴィン、心理的離乳=ホリングワース、モラトリアム=エリクソンを正確に対応させる。
選択肢の確認
①「ルソーは『エミール』の中で、自我にめざめる青年期を第二の誕生と呼んだ」
✅ 正しい。
正解。ルソーは教育論『エミール』で、肉体の誕生に続き自我にめざめる青年期を「第二の誕生」と表現した。
②「レヴィンは、子どもと大人のどちらの集団にも安定して属せない青年を第二の誕生と名づけた」
❌ 誤り。
誤答理由: どちらの集団にも属せない青年を指す言葉はレヴィンのマージナル・マン(境界人)であり、第二の誕生はルソーの言葉である。
③「ホリングワースの唱えた心理的離乳とは、青年が親への依存をいっそう強めることを意味する」
❌ 誤り。
誤答理由: ホリングワースの心理的離乳は、親への依存から離れて精神的に自立していく過程を指す。依存を強める意味ではない。
④「エリクソンは、青年期の人間をマージナル・マン(境界人)と呼んだ」
❌ 誤り。
誤答理由: マージナル・マンと呼んだのはレヴィンである。エリクソンはアイデンティティやモラトリアムの概念で知られる。
覚えるポイント
- ルソー『エミール』=第二の誕生
- レヴィン=マージナル・マン(境界人)
- ホリングワース=心理的離乳(依存からの自立)
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 文を分解して判定:組合せを一度に選ばず、人物と政策、地域と制度などを一組ずつ○×判定する。確実に誤る一組を含む選択肢から消す。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。