PE7-018公共・政治経済 対策問題

政治・経済C 国際政治(2) 冷戦後の国際政治と安全保障

ユーゴスラビア紛争についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

連邦解体の過程で民族・宗教の対立が内戦に発展し、ボスニア・ヘルツェゴビナなどで「民族浄化」と呼ばれる迫害が起きた

この問題のポイント

冷戦後に噴出した民族紛争の典型としてのユーゴ紛争の性格と、コソボ空爆が安保理決議なしで行われた事実を問う問題。

解説

多民族国家だったユーゴスラビアは、冷戦下ではティトーの指導の下で統一を保っていたが、冷戦終結前後から連邦を構成する共和国が次々と独立を宣言し、1990年代に激しい内戦に陥った。
とくにボスニア・ヘルツェゴビナでは、民族・宗教の異なる住民の間で、特定民族の住民を殺害・追放して地域を均質化しようとする「民族浄化」と呼ばれる深刻な迫害が起きた。
1999年のコソボ紛争では、NATOがセルビアを空爆したが、これは安保理決議に基づかない軍事行動であり、人道的介入の是非をめぐる国際的な論争を引き起こした。
冷戦という重しが外れたことでむしろ民族・宗教対立が噴出したという構図は、冷戦後の紛争を理解する基本の型である。旧ユーゴ国際刑事裁判所が設けられ、のちのICC設立の布石となった点も重要である。

ひっかけポイント
コソボ空爆は「安保理決議に基づく」ものではない点が急所。冷戦期の代理戦争ではなく、冷戦終結後に噴出した民族紛争である点も時期の判別点。

選択肢の確認

①「コソボ紛争では、NATOは安全保障理事会の決議に基づいて空爆を実施した」
誤り。
誤答理由: 1999年のコソボ空爆は安保理決議に基づかないNATOの軍事行動であり、人道的介入の是非をめぐる論争を呼んだ。

②「紛争は民族や宗教とは無関係な、純粋な経済政策をめぐる対立だった」
誤り。
誤答理由: 紛争の核心は民族・宗教の対立であり、経済政策のみの対立ではない。民族浄化という言葉がその性格を示している。

③「連邦解体の過程で民族・宗教の対立が内戦に発展し、ボスニア・ヘルツェゴビナなどで「民族浄化」と呼ばれる迫害が起きた」
正しい。
正解。ユーゴスラビアでは連邦解体の過程で民族・宗教対立が内戦化し、ボスニアなどで民族浄化と呼ばれる迫害が起きた。

④「米ソの軍隊が直接介入して戦った、冷戦期の代理戦争の典型である」
誤り。
誤答理由: ユーゴ紛争は冷戦終結後の1990年代の内戦であり、米ソの代理戦争ではない。冷戦の重しが外れて民族対立が噴出した例である。

覚えるポイント

  • 連邦解体と民族・宗教対立による1990年代の内戦
  • ボスニアでの「民族浄化」という迫害
  • コソボ空爆(1999年)は安保理決議なしのNATOの行動

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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