PE7-019公共・政治経済 対策問題

政治・経済C 国際政治(2) 冷戦後の国際政治と安全保障

1994年のルワンダで起きた出来事についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

多数派フツと少数派ツチの対立から、短期間に約80万人が犠牲となる集団殺害が起き、国際社会の対応は大きく遅れた

この問題のポイント

ルワンダの集団殺害(ジェノサイド)の規模と、国際社会が介入に失敗したという教訓を問う問題。

解説

アフリカ中部のルワンダでは、1994年、多数派のフツの過激派が少数派のツチや穏健派フツを組織的に殺害し、わずか約100日間で約80万人が犠牲になるジェノサイド(集団殺害)が起きた。
両民族の対立は、植民地時代に宗主国(ベルギー)が身分証で民族を区別し、少数派を優遇する分割統治を行ったことで固定化された経緯があり、植民地支配の遺産と無関係ではない。
現地には国連PKOが展開していたが、規模と権限が不十分なうえ、安保理は虐殺の進行中に部隊を縮小するなど、国際社会の対応は決定的に遅れた
この失敗への反省は、ユーゴ紛争の経験とあわせて、国家が国民を保護できない場合には国際社会が保護の責任を負うという「保護する責任」の考え方や、ルワンダ国際刑事裁判所を経たICC設立の流れにつながった。

ひっかけポイント
「PKOが防いだ」は史実と逆で、介入の失敗こそが教訓とされた。場所(アフリカ)と、植民地統治が対立を固定化した背景も判別点になる。

選択肢の確認

①「この対立は、植民地支配の歴史とはまったく無関係に生じた」
誤り。
誤答理由: フツとツチの対立は、ベルギーの植民地統治が身分証などで民族区分を固定化したことと深く関係しており、無関係ではない。

②「多数派フツと少数派ツチの対立から、短期間に約80万人が犠牲となる集団殺害が起き、国際社会の対応は大きく遅れた」
正しい。
正解。1994年のルワンダでは、フツ過激派によるツチらの組織的殺害で約100日間に約80万人が犠牲となり、国際社会の対応は遅れた。

③「現地に展開していた国連PKOが、集団殺害を未然に完全に防いだ」
誤り。
誤答理由: 現地の国連PKOは規模・権限が不十分で虐殺を防げず、安保理は虐殺中に部隊を縮小した。介入の失敗こそが最大の教訓である。

④「南アメリカ大陸で起きた、資源をめぐる国家間戦争である」
誤り。
誤答理由: ルワンダはアフリカ中部の国であり、南アメリカではない。また国家間戦争ではなく国内の集団殺害である。

覚えるポイント

  • 1994年、約100日で約80万人が犠牲のジェノサイド
  • 国際社会・国連の対応の遅れが最大の教訓
  • 「保護する責任」論とICC設立の流れにつながる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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