KZ-R6TB-05|公共・政治経済 対策問題
図は第二次世界大戦後の「国家が関与する武力紛争」の件数を、独立戦争・国家間紛争・国際化された国内紛争・国内紛争の4類型に分けて示す。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 3
正解
冷戦終結後も武力紛争はなくならず、近年は国内紛争とそれが国際化したものが紛争の大部分を占めている
この問題のポイント
武力紛争の類型別推移から、紛争の主役が国家間の戦争から内戦へ移ったという構造変化を読み取る問題。
解説
図をみると、第二次世界大戦後の武力紛争の中で、国家どうしが戦う国家間紛争は一貫して少数にとどまる。独立戦争は、アジア・アフリカの植民地が独立を達成した1950〜70年代に集中し、その後はほとんどみられない。
件数の大部分を占めるのは国内紛争(内戦)である。冷戦終結(1989年)前後には民族・宗教対立が噴き出して紛争数が高い水準となり、1990年代半ばにいったん減少した後、2010年代には再び増加して過去最高水準に達している。
さらに近年は、内戦に外国が軍事介入する国際化された国内紛争の増加が目立つ。シリア内戦のように、内戦が大国や周辺国を巻き込んで長期化・複雑化する型である。
「冷戦が終われば平和になる」という単純な見通しが成り立たなかったことを、この図は件数の推移で示している。
ひっかけポイント
「1990年代以降一貫して減少」は、2010年代の再増加で否定される。目立たない色の系列(国家間紛争)の少なさも確認ポイント。
選択肢の確認
①「独立戦争は、2000年代以降に急増している」
❌ 誤り。
独立戦争は1950〜70年代の脱植民地化の時期に集中し、2000年代以降はほとんどみられない。時期を取り違えている。
②「武力紛争の総数は、1990年代以降一貫して減少し続けている」
❌ 誤り。
紛争総数は1990年代半ばに減少した後、2010年代に再び増加して過去最高水準に達しており、一貫した減少ではない。
③「冷戦終結後も武力紛争はなくならず、近年は国内紛争とそれが国際化したものが紛争の大部分を占めている」
✅ 正しい。
正解。国家間紛争は少数にとどまり、近年は国内紛争と国際化された国内紛争が件数の大部分を占める。図の面積の構成と一致する。
④「国家間紛争は、期間を通じて武力紛争の大部分を占めている」
❌ 誤り。
国家間紛争は期間を通じて件数が少なく、大部分を占めるという読みは図と矛盾する。
覚えるポイント
- 戦後の紛争の主流は国家間戦争ではなく内戦
- 独立戦争は1950〜70年代の脱植民地化期に集中
- 近年は国際化された国内紛争が増加、総数は再び増加傾向
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。