KZ-R7T-07公共・政治経済 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験

図は2007〜2021年の日本の経常収支とその内訳(貿易収支・サービス収支・第一次所得収支・第二次所得収支)の推移を示す。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

KZ-R7T-07の問題図版
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正解: 2

正解

経常収支は期間を通じて黒字を保っているが、2012年から2014年ごろには黒字幅が大きく縮小した

この問題のポイント

経常収支の折れ線と内訳の棒グラフを対応させて読む問題。黒字の縮小と赤字転落の区別が判定の決め手。

解説

図の折れ線が示す経常収支は、2007年に20兆円台の黒字だったが、2012〜2014年ごろに5兆円前後まで黒字幅が縮小した。ゼロを下回ってはいないので「赤字に転落」ではない。
この時期の黒字縮小の主因は貿易収支の悪化である。2011年の東日本大震災後、原子力発電所の停止を火力発電で補うため化石燃料の輸入が急増し、円安も輸入額を膨らませて、貿易収支は赤字となった。
一方、海外への投資から得られる利子・配当を計上する第一次所得収支は期間を通じて大きな黒字を保ち、経常収支の黒字を支えた。その後、資源価格の落ち着きなどで貿易収支が持ち直し、経常収支の黒字は2010年代後半に回復した。
貿易黒字に代わって投資収益が黒字の柱になるという、日本の対外経済構造の転換を示す図である。

ひっかけポイント
「黒字の縮小」を「赤字への転落」と言い換えた選択肢が定番。折れ線が0の線を割っているかどうかを必ず確認する。

選択肢の確認

①「第二次所得収支は、この期間の経常収支黒字の中心となっている」
誤り。
第二次所得収支は小さなマイナス圏で推移しており、黒字の中心は第一次所得収支である。

②「経常収支は期間を通じて黒字を保っているが、2012年から2014年ごろには黒字幅が大きく縮小した」
正しい。
正解。経常収支の折れ線は期間を通じて0より上の黒字を保ちつつ、2012〜2014年ごろに5兆円前後まで黒字幅が縮小しており、図と一致する。

③「経常収支は2012年から2014年にかけて赤字に転落した」
誤り。
折れ線は0を下回っておらず、赤字転落ではなく黒字の縮小である。0の線との位置関係の確認で判定できる。

④「図中のCの項目は、期間を通じて赤字が続いている」
誤り。
Cは期間を通じて大きな黒字を保つ第一次所得収支であり、赤字が続くという読みは誤り。

覚えるポイント

  • 経常収支は期間を通じて黒字を維持
  • 2012〜2014年の縮小は震災後の化石燃料輸入増が主因
  • 第一次所得収支の大幅黒字が経常収支を支える

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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