KZ-R7H-06|公共・政治経済 対策問題
図が扱う貿易収支に関する知識として最も適切なものはどれか。

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正解: 3
正解
貿易収支は財の輸出額から輸入額を差し引いたもので、サービス収支・第一次所得収支・第二次所得収支とともに経常収支を構成する
この問題のポイント
国際収支の体系の中での貿易収支の位置付けを問う。経常収支の4つの内訳を正確に言えるかがカギ。
解説
一国の対外的な経済取引を記録したものが国際収支であり、大きく経常収支・資本移転等収支・金融収支に分かれる。
経常収支は次の4項目からなる。
- 貿易収支: 財(モノ)の輸出額と輸入額の差
- サービス収支: 旅行・輸送・特許使用料などサービス取引の収支
- 第一次所得収支: 海外投資から得る利子・配当など投資収益の収支
- 第二次所得収支: 無償の食料・医薬品援助や送金など対価を伴わない移転の収支
図のように国ごとの貿易収支を比較する際も、それが経常収支の一部にすぎない点に注意が必要である。例えば日本は貿易黒字が縮小しても、第一次所得収支の大幅な黒字によって経常収支の黒字を保っている。
また、アメリカのように一人当たりGDPが高くても巨額の貿易赤字を続ける国があり、所得水準と貿易収支の符号は直結しない。
ひっかけポイント
第一次所得収支(投資収益)と第二次所得収支(無償援助・送金)の入れ替えが最頻出。貿易収支を金融収支に含める誤りにも注意。
選択肢の確認
①「一人当たりGDPが高い国は、必ず貿易黒字国である」
❌ 誤り。
アメリカのように一人当たりGDPが高くても巨額の貿易赤字を続ける国があり、所得水準と貿易収支の符号は直結しない。
②「第一次所得収支は、食料や医薬品の無償援助など対価を伴わない取引を計上する項目である」
❌ 誤り。
対価を伴わない援助や送金を計上するのは第二次所得収支である。第一次所得収支は利子・配当など投資収益を計上する。
③「貿易収支は財の輸出額から輸入額を差し引いたもので、サービス収支・第一次所得収支・第二次所得収支とともに経常収支を構成する」
✅ 正しい。
正解。貿易収支は財の輸出入の差額で、サービス収支・第一次所得収支・第二次所得収支とともに経常収支を構成する。
④「貿易収支は、経常収支ではなく金融収支に含まれる項目である」
❌ 誤り。
貿易収支は経常収支の内訳項目である。金融収支は直接投資や証券投資など資産・負債の増減を記録する別の大項目であり、混同している。
覚えるポイント
- 経常収支=貿易+サービス+第一次所得+第二次所得
- 第一次所得収支は利子・配当、第二次所得収支は無償援助
- 所得水準が高い国でも貿易赤字はありうる
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。