PE2-A09公共・政治経済 対策問題

政治・経済A 現代日本の政治(1) 民主政治の基本原理

人権保障の国際化についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

1948年に採択された世界人権宣言に法的拘束力はないが、1966年に採択された国際人権規約は条約として締約国を法的に拘束する

この問題のポイント

世界人権宣言と国際人権規約の関係を問う問題。「宣言=基準の提示・拘束力なし」「規約=条約化・拘束力あり」という対比で解ける。

解説

第二次世界大戦におけるファシズムの人権蹂躙への反省から、人権の保障は一国内の問題ではなく国際社会全体の課題と考えられるようになった。
1948年、国連総会は世界人権宣言を採択した。すべての人と国が達成すべき人権の共通の基準を示した画期的な文書だが、宣言であるため法的拘束力はもたない
そこで宣言の内容に拘束力をもたせるため、1966年に国連総会で採択されたのが国際人権規約である。経済的・社会的・文化的権利に関するA規約(社会権規約)と、市民的・政治的権利に関するB規約(自由権規約)などからなり、条約として締約国を法的に拘束する
日本は
1979年
に批准したが、公務員の争議権や公休日の給与など一部の規定を留保している。このほか難民条約、女子差別撤廃条約、子どもの権利条約など個別の人権条約も日本は批准しており、批准が国内法の整備(男女雇用機会均等法の制定など)を促してきた。

ひっかけポイント
宣言(拘束力なし)と規約(拘束力あり)の入れ替えが最頻出。採択したのは国際連合の総会であり、国際連盟とする時代錯誤の選択肢にも注意。

選択肢の確認

①「日本は、国際人権規約を現在まで批准していない」
誤り。
誤答理由: 日本は1979年に国際人権規約を批准している。ただし公務員の争議権など一部の規定を留保している。

②「世界人権宣言は、国際連盟の総会で採択された」
誤り。
誤答理由: 世界人権宣言を採択したのは国際連合の総会である。国際連盟は1946年に解散しており時代が合わない。

③「1948年に採択された世界人権宣言に法的拘束力はないが、1966年に採択された国際人権規約は条約として締約国を法的に拘束する」
正しい。
正解。世界人権宣言(1948年)は共通基準を示した宣言で拘束力をもたず、これを条約化した国際人権規約(1966年採択)が締約国を法的に拘束する。

④「世界人権宣言には法的拘束力があり、国際人権規約には拘束力がない」
誤り。
誤答理由: 拘束力の有無が逆である。宣言に法的拘束力はなく、条約である規約に拘束力がある。

覚えるポイント

  • 世界人権宣言(1948年)=共通基準・拘束力なし
  • 国際人権規約(1966年)=A規約・B規約の条約
  • 日本は1979年に一部留保つきで批准

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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