PE2-A08公共・政治経済 対策問題

政治・経済A 現代日本の政治(1) 民主政治の基本原理

ワイマール憲法についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

1919年のワイマール憲法は、人間に値する生存の保障をうたい、社会権を定めた世界で最初の憲法として知られる

この問題のポイント

ワイマール憲法の歴史的意義を問う問題。「1919年・ドイツ・社会権を初めて保障」という3点セットで解ける。

解説

18世紀の人権宣言が保障したのは、国家の干渉を排除する自由権(国家からの自由)だった。しかし資本主義の発展は、貧富の差・失業・劣悪な労働条件という新たな問題を生んだ。自由放任の下では、形式的な自由・平等だけでは人間らしい生活を送れない人々が大量に生まれたのである。
そこで、国家が積極的に介入して国民の生活を保障すべきだという社会権(国家による自由)の考え方が登場した。
第一次世界大戦後のドイツで1919年に制定されたワイマール憲法は、「経済生活の秩序は、すべての人に人間に値する生存を保障することを目指す」と定め、労働者の団結権や社会保障など社会権を世界で初めて本格的に保障した憲法となった。当時最も民主的な憲法と評され、日本国憲法25条の生存権をはじめ各国の憲法に影響を与えた。
ただしワイマール共和国自体は、世界恐慌後の混乱の中でナチスの台頭を許して崩壊した、という歴史ももつ。

ひっかけポイント
ワイマール憲法の意義は「社会権」の初保障であり、自由権と入れ替える選択肢が定番。1919年・ドイツという時期と国も、イギリスや戦後と混同させられやすい。

選択肢の確認

①「ワイマール憲法は、自由権を世界で初めて保障した憲法である」
誤り。
誤答理由: 自由権は18世紀の人権宣言以来保障されてきた。ワイマール憲法の新しさは社会権の保障にあり、初めて保障した権利の種類が誤っている。

②「社会権は、18世紀の市民革命期の人権宣言ですでに確立していた」
誤り。
誤答理由: 社会権は資本主義の弊害が深刻化した20世紀に登場した人権であり、18世紀の市民革命期の宣言には含まれていない。

③「ワイマール憲法は、第二次世界大戦後のイギリスで制定された」
誤り。
誤答理由: ワイマール憲法は第一次世界大戦後のドイツで制定された。イギリス・第二次世界大戦後という時期・場所はいずれも誤りである。

④「1919年のワイマール憲法は、人間に値する生存の保障をうたい、社会権を定めた世界で最初の憲法として知られる」
正しい。
正解。ワイマール憲法(1919年・ドイツ)は「人間に値する生存」の保障を掲げ、社会権を本格的に定めた世界初の憲法とされる。

覚えるポイント

  • ワイマール憲法は1919年、ドイツで制定
  • 人間に値する生存=社会権を世界で初めて保障
  • 自由権(18世紀)→社会権(20世紀)という発展

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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