WT2-C06|歴史総合・世界史探究 対策問題
ルネサンスについて述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
ギリシア・ローマの古典文化を模範とする人文主義が、イタリアの都市から広がった
この問題のポイント
ルネサンスの本質(人文主義)と発祥地(イタリア諸都市)を問う基本問題。「いつ・どこで・何を模範に」の3点セットで判断できる。
解説
ルネサンスとは、14〜16世紀にイタリアから広がった文化運動で、ギリシア・ローマの古典文化を模範に、神中心ではなく人間の個性や理性を重んじる人文主義(ヒューマニズム)を核心とする運動である。
なぜイタリアで始まったのか。第一に、フィレンツェやヴェネツィアなどの都市が東方貿易(レヴァント貿易)で豊かになり、メディチ家のような大富豪が学者や芸術家を保護したこと。第二に、古代ローマの遺産が身近にあったこと。第三に、1453年のビザンツ帝国滅亡の前後にギリシアの学者が亡命し、古典研究を刺激したことが挙げられる。
芸術ではレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、ミケランジェロの「ダヴィデ像」などが生まれた。また火薬・羅針盤・活版印刷の三大改良がこの時期に実用化され、のちの大航海時代や宗教改革を支えた。
ひっかけポイント
「教会の権威を強める神学運動」と混同しない。ルネサンスは人間中心の文化運動である。また三大発明は中国起源で、ルネサンス期のヨーロッパでは「改良・実用化」された点の言い換えに注意。
選択肢の確認
①「19世紀のフランスで始まった」
❌ 誤り。
ルネサンスは14〜16世紀にイタリアから始まった運動であり、19世紀のフランスとは時期も地域も異なる。
②「ギリシア・ローマの古典文化を模範とする人文主義が、イタリアの都市から広がった」
✅ 正しい。
東方貿易で栄えたフィレンツェなどイタリアの都市で、ギリシア・ローマ古典を模範に人間性の解放をめざす人文主義の文化運動が起こり、各地へ広がった。
③「教会の権威を絶対視する神学運動だった」
❌ 誤り。
ルネサンスは教会の権威を絶対視するのではなく人間そのものへの関心を高めた運動であり、神学中心の学問はスコラ学に当たる。
④「農村で始まった農業技術の改良運動だった」
❌ 誤り。
ルネサンスは商業で富を蓄えた都市を舞台とする文化運動であり、農村の農業技術改良運動ではない。
覚えるポイント
- ルネサンスは14〜16世紀、イタリアの都市(フィレンツェなど)から始まる
- 人文主義=ギリシア・ローマ古典を模範に人間性を重視
- 背景は東方貿易の富・メディチ家の保護・ビザンツ学者の亡命
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。