WT9-K03歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究B 諸地域の歴史的特質の形成(3) 諸地域の歴史的特質

ヒンドゥー教について述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

バラモン教と民間信仰が融合して形成され、インド社会に定着した

この問題のポイント

ヒンドゥー教の性格を問う。バラモン教と民間信仰の融合で形成され、特定の開祖を持たないという宗教の性格そのものが核心。

解説

前提として、古代インドではアーリヤ人の祭式宗教バラモン教が支配的だったが、形式化への批判から仏教やジャイナ教が生まれていた。
ヒンドゥー教は、このバラモン教を土台に、各地の民間信仰や神々を吸収しながら、グプタ朝期(4〜6世紀)までに形成された多神教である。破壊の神シヴァ、維持の神ヴィシュヌへの信仰を中心とし、特定の開祖も明確な成立年も持たない
カースト制度と結びついた生活規範そのものでもあり、儀式・結婚・職業まで社会の隅々に浸透した。
重要なのは、仏教発祥の地インドで、仏教がやがて衰退し、ヒンドゥー教が社会に定着したという逆転である。現在もインドの人口の約8割がヒンドゥー教徒であり、信者がほとんどいないという選択肢は明確に誤りである。

ひっかけポイント
インド=仏教の国という思い込みを突くのが定番で、実際にはインドで仏教は衰退しヒンドゥー教が定着した。開祖と成立年が明確という選択肢も性格と矛盾。

選択肢の確認

①「インドでは信者がほとんどいない」
誤り。
ヒンドゥー教はインドの人口の多数が信仰しており、信者がほとんどいないという説明は事実に反する。

②「バラモン教と民間信仰が融合して形成され、インド社会に定着した」
正しい。
バラモン教を土台に民間信仰を吸収しながらグプタ朝期までに形成された多神教で、シヴァ神やヴィシュヌ神への信仰とカーストに結び付いた生活規範としてインド社会に定着した。

③「ムハンマドが創始した一神教である」
誤り。
ムハンマドが7世紀に創始した一神教はイスラームであり、多神教であるヒンドゥー教とは異なる。

④「開祖と成立年が明確な宗教である」
誤り。
ヒンドゥー教は特定の開祖を持たず長い時間をかけて形成された宗教であり、成立年も明確ではない。

覚えるポイント

  • ヒンドゥー教=バラモン教+民間信仰、開祖なし
  • グプタ朝期までに形成、シヴァ神とヴィシュヌ神
  • インドでは仏教が衰退しヒンドゥー教が定着

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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