WT9-K06|歴史総合・世界史探究 対策問題
16世紀のインドで、ヒンドゥー教とイスラームの融合を背景に成立した宗教はどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
シク教
この問題のポイント
ヒンドゥーとイスラームの融合から生まれたシク教を問う。ナーナクの創始とパンジャーブ地方への定着が基本知識。
解説
前提として、16世紀のインドはムガル帝国の支配下にあり、ヒンドゥー教社会の上にイスラーム勢力が君臨する中で、両宗教の交流と融合が進んでいた。
この環境でナーナク(1469〜1538年)は、ヒンドゥー教のバクティ信仰(神への献身的な愛)とイスラームの唯一神信仰の影響を受け、シク教を開いた。
- 唯一神への信仰
- 偶像崇拝の否定
- カースト制度の否定
を特徴とし、パンジャーブ地方に定着した。聖地はアムリットサルの黄金寺院である。
同じ融合の文脈で、ペルシア語と現地語が混じったウルドゥー語、インド・イスラーム建築のタージ・マハル、ムガル絵画が生まれており、セットで問われる。ジャイナ教は前5世紀ごろ成立の不殺生を徹底する宗教で、時代が約2000年異なる。
ひっかけポイント
シク教(16世紀・融合宗教)とジャイナ教(前5世紀・不殺生)の成立時代の混同が定番。ムガル期の融合文化3点セット(シク教・ウルドゥー語・タージ・マハル)で覚える。
選択肢の確認
①「ゾロアスター教」
❌ 誤り。
ゾロアスター教は古代イランで成立した宗教であり、16世紀インドの融合宗教ではない。
②「大乗仏教」
❌ 誤り。
大乗仏教は1世紀ごろのインドで興った仏教の一潮流であり、イスラームとの融合によるものではない。
③「シク教」
✅ 正しい。
ムガル帝国期にナーナクが、ヒンドゥー教のバクティ信仰とイスラームの唯一神信仰の影響のもとで開き、偶像崇拝とカーストを否定した。パンジャーブ地方に定着した。
④「ジャイナ教」
❌ 誤り。
ジャイナ教は前5世紀ごろヴァルダマーナが開き不殺生を厳格に説いた宗教で、成立時期が2000年以上異なる。
覚えるポイント
- シク教=ナーナクが創始、16世紀のインド
- 偶像崇拝とカーストを否定、パンジャーブに定着
- 聖地はアムリットサルの黄金寺院
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。