WT9-K05|歴史総合・世界史探究 対策問題
イスラーム世界の神秘主義教団が果たした役割として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
スーフィズムの教団が、アフリカや東南アジアへのイスラーム拡大を担った
この問題のポイント
スーフィズム教団の役割を問う。アフリカ・東南アジアへのイスラーム拡大は、征服ではなく商人と教団が担ったという構図が核心。
解説
前提として、イスラーム法学が発達して形式化が進むと、これに飽き足らず、修行を通じて神との一体感を直接求めるスーフィズム(イスラーム神秘主義)が生まれた。
12世紀以降、スーフィーたちは教団(タリーカ)として組織化され、歌や踊り(旋回舞踏など)を取り入れた、民衆に親しみやすい信仰の形で布教を進めた。
その結果、サハラ以南アフリカ・インド・東南アジアへのイスラーム拡大の主役となった。ムスリム商人の交易ネットワークと教団の布教網が重なり合い、武力によらず信仰が浸透したのである。東南アジアのイスラーム化はこの典型である。
なお、18世紀のアラビア半島では、こうした神秘主義や聖者崇拝を堕落として批判するワッハーブ運動が起こっており、対比として問われる。
ひっかけポイント
イスラームの拡大=武力征服という思い込みを突く問題で、アフリカ・東南アジアは商人と教団による平和的拡大が正しい説明。ワッハーブ運動(神秘主義批判)との対比も出る。
選択肢の確認
①「神秘主義は布教とは無関係だった」
❌ 誤り。
スーフィー教団はむしろ布教の主役であり、布教と無関係という説明は事実に反する。
②「教団はヨーロッパでのみ活動した」
❌ 誤り。
教団はアフリカやインド、東南アジアで広く活動しており、ヨーロッパのみで活動したわけではない。
③「神秘主義はイスラームでは禁止されていた」
❌ 誤り。
神秘主義は禁止されておらず、12世紀以降各地で教団として広く組織された。
④「スーフィズムの教団が、アフリカや東南アジアへのイスラーム拡大を担った」
✅ 正しい。
神との一体感を求めるスーフィズムは12世紀以降教団として組織され、歌や踊りを取り入れた布教で、サハラ以南アフリカやインド、東南アジアへのイスラーム拡大の主役となった。
覚えるポイント
- スーフィズム=神との一体感を求める神秘主義
- 12世紀以降教団化し、布教の主役に
- 東南アジア・アフリカのイスラーム化は商人と教団が担う
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。