KZ-R7TB-07歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験(旧世界史B)

図の灌漑技術のように、イスラーム世界は諸地域の技術を東西に伝えた。製紙法がイスラーム世界へ伝わる契機となった8世紀の出来事として最も適切なものはどれか。

KZ-R7TB-07の問題図版
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正解: 4

正解

タラス河畔の戦いで、唐の捕虜から製紙の技術が伝わったとされる

この問題のポイント

製紙法の西伝の契機を問う問題。751年のタラス河畔の戦いで唐の捕虜から製紙法が伝わったという、技術伝播の代表的な事例を年代とともに押さえる。

解説

751年、中央アジアのタラス河畔で、東進するアッバース朝の軍と西進するの軍(高仙芝の指揮)が衝突した。この戦いで捕虜となった唐の職人の中に紙漉き工がおり、製紙法がイスラーム世界へ伝わったとされる。
まもなくサマルカンドに製紙場が生まれ、8世紀末にはバグダードにも広がった。紙は羊皮紙やパピルスより安く大量に作ることができ、行政文書や学問の書物を支える基盤となって、イスラーム文明の繁栄を支えた。
製紙法はさらに西へ進み、12世紀ごろイベリア半島を経てヨーロッパに達する。カナートなどの灌漑技術や作物が東から西へ伝わったのと同じく、イスラーム世界はユーラシアの技術の回廊として働いたのである。
15世紀のグーテンベルクの活版印刷も、この紙の普及が前提となって花開いた。

ひっかけポイント
十字軍(11世紀末〜)やモンゴル西征(13世紀)も東西交流の契機だが、製紙法の西伝は751年でそれより数百年早い。「タラス河畔の戦い=製紙法」の対応は最頻出である。

選択肢の確認

①「十字軍の遠征で聖地から持ち帰られた」
誤り。
十字軍の遠征は11世紀末からで、製紙法がイスラーム世界へ伝わった8世紀より300年以上あとである。

②「モンゴル軍の西征によって伝えられた」
誤り。
モンゴル軍の西征は13世紀の出来事で、製紙法の西伝の契機よりはるかに遅い。

③「大航海時代の商人が海路で持ち込んだ」
誤り。
大航海時代は15世紀末以降であり、製紙法はそれよりずっと前に陸路で伝わっていた。

④「タラス河畔の戦いで、唐の捕虜から製紙の技術が伝わったとされる」
正しい。
正解。751年のタラス河畔の戦いでアッバース朝軍の捕虜となった唐の職人から製紙法が伝わり、サマルカンドを起点に西方へ広がったとされる。

覚えるポイント

  • タラス河畔の戦いは751年、アッバース朝対唐
  • 製紙法はサマルカンド・バグダードを経て西伝
  • 12世紀ごろヨーロッパへ、活版印刷の前提に

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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