KZ-R7TB-02歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験(旧世界史B)

同じ図が示すように、イスラーム世界の拡大は農作物の伝播を伴った。イスラーム時代に西方(地中海世界)へ広まった作物として最も適切なものはどれか。

KZ-R7TB-02の問題図版
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正解: 1

正解

サトウキビや柑橘類

この問題のポイント

イスラーム時代に地中海世界へ広まった作物を問う問題。インド起源のサトウキビ・柑橘類などの西漸と、新大陸原産作物との方向の区別が核心。

解説

イスラーム帝国は、インドから地中海までを一つの交易圏に結んだ。この巨大ネットワークに乗って、インド起源の作物が西へ伝わった。
代表がサトウキビ柑橘類(オレンジ・レモンなど)・稲・綿花・ナスである。カナートなどの灌漑技術と組み合わされ、エジプト・北アフリカ・イベリア半島で栽培されるようになった。
その後の流れも重要だ。サトウキビは十字軍を通じてヨーロッパ人に知られ、大航海時代に新大陸へ移植されて、奴隷制プランテーションを生む。つまり「インド→イスラーム世界→地中海→新大陸」という作物の世界史がつながっている。
一方、トウモロコシ・ジャガイモ・トマトなどは新大陸原産で、コロンブス以後に旧大陸へ伝わった(コロンブス交換)。方向が逆である点に注意したい。

ひっかけポイント
トウモロコシ・ジャガイモは新大陸原産でコロンブス以後の伝播、と方向を逆にするのが最頻出のひっかけ。カカオも新大陸原産である。

選択肢の確認

①「サトウキビや柑橘類」
正しい。
インド起源のサトウキビや柑橘類、稲・綿花などが、イスラーム帝国の交易網と灌漑技術に乗って地中海世界へ西へ広がった。

②「トウモロコシとジャガイモ」
誤り。
トウモロコシとジャガイモはアメリカ大陸原産で、大航海時代以後にヨーロッパへ伝わった作物であり、伝播の方向も時期も異なる。

③「茶と絹」
誤り。
茶と絹は中国の産物であり、イスラーム時代に地中海世界へ広まった作物の例として挙げるのは適切でない。

④「コーヒーとカカオ」
誤り。
カカオはアメリカ大陸原産で16世紀以降にヨーロッパへ伝わり、コーヒーがヨーロッパで普及するのも17世紀以降である。

覚えるポイント

  • サトウキビ・柑橘・稲・綿はイスラーム時代に西漸
  • サトウキビはのちに新大陸プランテーションへ
  • トウモロコシ・ジャガイモは新大陸原産(コロンブス交換)

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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