KZ-R8H-12歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和8年度 本試験

図Ⅱのように地中海全域がローマの支配下に入った後、約200年続いた安定期を何と呼ぶか。

KZ-R8H-12の問題図版
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正解: 1

正解

ローマの平和(パクス・ロマーナ)

この問題のポイント

地中海統一後の約200年の安定期の名称を問う問題。アウグストゥスから五賢帝時代末までの「ローマの平和(パクス・ロマーナ)」という基本用語で即答できる。

解説

前27年、アウグストゥス(オクタウィアヌス)が事実上の帝政を開始すると、長い内乱が終わり、地中海世界は安定期に入った。これが「ローマの平和(パクス・ロマーナ)」で、五賢帝時代の末(180年)までの約200年間を指す。
この時代、帝国はローマ街道の網で結ばれ、地中海航路も安全になり、人と商品が自由に行き交った。季節風貿易によってインドとも結ばれ、ローマの金貨が南インドから出土している。中国の史書に「大秦王安敦」(マルクス・アウレリウス帝とされる)の使者の記録があるのも、この交易網の広がりを物語る。
図Ⅱの領域=平和の範囲=一体化した交易圏、という空間の重なりで理解したい。
なお13〜14世紀のユーラシアの安定は「モンゴルの平和」と呼ばれ、比較で問われる。

ひっかけポイント
「モンゴルの平和」(13〜14世紀のユーラシア)との比較が定番。ウェストファリア体制(1648年〜の主権国家体制)は近世ヨーロッパの用語で全く別物。

選択肢の確認

①「ローマの平和(パクス・ロマーナ)」
正しい。
正解。アウグストゥスの即位(前27年)から五賢帝時代末までの約200年は、ローマの平和(パクス・ロマーナ)と呼ばれる安定期だった。

②「モンゴルの平和」
誤り。
モンゴルの平和は13〜14世紀にモンゴル帝国がユーラシアの交易路を安定させた状態を指す言葉で、地中海のローマ帝国とは別である。

③「冷戦」
誤り。
冷戦は20世紀後半の米ソ対立を指す現代の概念で、古代の地中海世界には当てはまらない。

④「ウェストファリア体制」
誤り。
ウェストファリア体制は1648年に成立した主権国家体制のことで、単一の帝国が地中海を支配した状態とは正反対の秩序である。

覚えるポイント

  • パクス・ロマーナは前27年〜180年ごろの約200年
  • 起点はアウグストゥスの帝政開始、終点は五賢帝時代末
  • 季節風貿易でインドと結合、大秦王安敦の使者の記録

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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