WT2-B07|歴史総合・世界史探究 対策問題
隋の文帝が創始し、清末まで約1300年続いた官吏登用制度はどれか。
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正解: 2
正解
科挙
この問題のポイント
隋の文帝が創始した官吏登用制度を問う問題。郷挙里選→九品中正→科挙という登用制度の変遷で解ける。
解説
中国の官吏登用制度は、時代とともに大きく変遷した。漢代は地方長官の推薦による郷挙里選、魏晋南北朝時代は中正官が人物を9等級に評価する九品中正が用いられた。しかし九品中正は有力豪族の子弟が上位を独占し、「上品に寒門なく、下品に勢族なし」と言われる貴族社会を固定化した。
589年に中国を再統一した隋の文帝(楊堅)は、家柄によらず学科試験の成績で人材を登用する科挙を創始した。貴族の力を抑え、皇帝に忠実な官僚を確保するねらいがあった。
科挙は唐で整備され、宋では皇帝みずからが最終試験を行う殿試が加わって、合格者と皇帝の結び付きが強められた。試験科目の中心は儒学の経典であり、科挙は儒学的教養を共有する士大夫層を生み出した。
この制度は元代に一時中断をはさみながらも、1905年に廃止されるまで約1300年間、中国社会の骨格であり続けた。
ひっかけポイント
郷挙里選(漢・推薦)、九品中正(魏晋南北朝・家柄)、科挙(隋〜清・試験)の時代と方式の対応をずらす選択肢が定番。屯田制は土地制度で官吏登用とは無関係。
選択肢の確認
①「屯田制」
❌ 誤り。
屯田制は兵士や農民に土地を耕させて軍糧を確保する制度で、官吏登用制度ではない。
②「科挙」
✅ 正しい。
隋の文帝は家柄本位の九品中正に代えて学科試験による科挙を創始し、1905年に廃止されるまで約1300年続いた。
③「郷挙里選」
❌ 誤り。
郷挙里選は漢代の地方長官による推薦制度であり、隋が創始した試験制度ではない。
④「九品中正」
❌ 誤り。
九品中正は魏の時代に始まった家柄本位の登用制度で、科挙が取って代わった制度である。
覚えるポイント
- 科挙は隋の文帝が創始、1905年廃止まで約1300年
- 変遷は郷挙里選(漢)→九品中正(魏晋)→科挙(隋)
- 宋で殿試を追加=皇帝独裁の強化
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。