WT2-B06|歴史総合・世界史探究 対策問題
中国の魏晋南北朝時代について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
分裂が続く中で仏教や道教が広まり、北魏では均田制が始められた
この問題のポイント
魏晋南北朝時代の特徴を問う問題。「分裂期に仏教・道教が拡大し、北魏で均田制が始まる」という制度と宗教の準備期という理解で解ける。
解説
220年の後漢滅亡から589年の隋の統一まで、中国は魏晋南北朝時代と呼ばれる約370年の分裂期に入った。三国時代の後、晋が一時統一するが、北方民族の侵入(五胡十六国)で華北は混乱し、南北に王朝が並立した。
戦乱の続く不安な世相を背景に、仏教が広く受け入れられた。北朝では雲崗・竜門の巨大な石窟寺院が造営され、西域から鳩摩羅什が来て仏典を漢訳した。また中国固有の信仰をもとに道教が教団として成立し、北魏では寇謙之が国家的保護を受けた。
制度面では、北魏の孝文帝が漢化政策(洛陽遷都・鮮卑の言語や服装の禁止)を進めるとともに、国家が農民に土地を支給する均田制を始めた。
均田制や府兵制など北朝で生まれた制度は、のちの隋・唐の律令体制の原型となった。分裂期こそが次の統一帝国の制度と宗教の準備期だった、という捉え方がこの時代の核心である。
ひっかけポイント
科挙の創設は隋で、この時代の官吏登用は家柄重視の九品中正である点に注意。焚書は秦の政策で、時代の入れ替え選択肢に引っかからないこと。
選択肢の確認
①「全土が統一され平和が続いた」
❌ 誤り。
後漢滅亡後のこの時代は分裂と戦乱が続いた時期で、全土の統一は589年の隋によるものである。
②「儒教が禁止され焚書が行われた」
❌ 誤り。
焚書は秦の始皇帝が行った政策であり、魏晋南北朝時代に儒教が禁止された事実はない。
③「分裂が続く中で仏教や道教が広まり、北魏では均田制が始められた」
✅ 正しい。
魏晋南北朝時代には仏教や道教が広まって雲崗・竜門の石窟寺院が造られ、北魏の孝文帝は均田制を始めて隋唐の制度の原型を作った。
④「科挙による官吏登用が完成した」
❌ 誤り。
科挙を創始したのは隋の文帝であり、魏晋南北朝の官吏登用制度は家柄を重んじる九品中正である。
覚えるポイント
- 魏晋南北朝は3〜6世紀の分裂期、仏教・道教が拡大
- 雲崗・竜門の石窟寺院は北朝の仏教文化
- 北魏の孝文帝が均田制を開始→隋唐の制度の原型
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。