WT2-B05歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究B 諸地域の歴史的特質の形成(2) 古代文明の歴史的特質

グプタ朝期のインド文化について述べた文として正しいものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

サンスクリット文学が栄え、ゼロの概念を含む数学が発達した

この問題のポイント

グプタ朝期のインド古典文化を問う問題。「サンスクリット文学の繁栄」と「ゼロの概念」という2大キーワードで解ける。

解説

4世紀に北インドを統一したグプタ朝(4〜6世紀)の時代は、インドの古典文化が完成した時期とされる。

文学では、宮廷語となったサンスクリット語による文学が栄えた。二大叙事詩**『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』がほぼ現在の形にまとまり、宮廷詩人カーリダーサは戯曲『シャクンタラー』**を著した。

学問では、ゼロの概念を含む十進法の数学や天文学が発達した。この数学はのちにイスラーム世界に伝わってアラビア数学の基礎となり、いわゆるアラビア数字としてヨーロッパへ伝わった。世界の学問史に対するインドの最大の貢献のひとつである。

宗教では、バラモン教と民間信仰が融合したヒンドゥー教が社会に定着し、『マヌ法典』が生活規範として重んじられた。仏教も存続しており、ナーランダー僧院が建てられ、東晋の法顕がこの時代のインドを訪れて記録を残している。

ひっかけポイント
「仏教が消滅した」は誤りで、グプタ朝期にはナーランダー僧院が栄え法顕も訪印している。ゼロの概念がインド起源である点を、アラビア数字の名称につられて誤解しないこと。

選択肢の確認

①「ラテン語の叙事詩が公用語で書かれた」
誤り。
ラテン語はローマ帝国とその後の西ヨーロッパの言語であり、グプタ朝インドで用いられた文語はサンスクリット語である。

②「仏教が消滅し、寺院がすべて破壊された」
誤り。
グプタ朝期にはヒンドゥー教が社会に定着したが仏教も存続しており、寺院がすべて破壊された事実はない。

③「文化活動は一切行われなかった」
誤り。
グプタ朝はインド古典文化の完成期とされ、文学・美術・学問が大いに発展した時代である。

④「サンスクリット文学が栄え、ゼロの概念を含む数学が発達した」
正しい。
グプタ朝では『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』が現在の形にまとまり、カーリダーサらのサンスクリット文学が栄え、ゼロの概念を含む数学が発達した。

覚えるポイント

  • グプタ朝(4〜6世紀)でサンスクリット文学が繁栄
  • カーリダーサ『シャクンタラー』、二大叙事詩が完成
  • ゼロの概念はインド起源→イスラーム経由でヨーロッパへ

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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