WT8-A07歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究B 諸地域の歴史的特質の形成(2) 古代文明の歴史的特質

ヘレニズム文化について述べた文として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

ギリシア文化とオリエント文化が融合し、ガンダーラ美術を通じて仏像の誕生にも影響した

この問題のポイント

ヘレニズム文化の定義と伝播を問う。ギリシアとオリエントの融合、ガンダーラ美術経由で仏像誕生に影響という流れが核心。

解説

前提として、前334年に始まるアレクサンドロス大王の東方遠征は、ギリシアからインダス川まで及ぶ大帝国を生んだ。
その結果、ギリシア文化とオリエント文化が融合したヘレニズム文化が誕生した。ポリスの枠を超えた世界市民主義(コスモポリタニズム)を特徴とする。
エジプトのアレクサンドリアには王立研究所ムセイオンが置かれ、エウクレイデスの平面幾何学、アルキメデスの物理学など自然科学が発達した。彫刻ではミロのヴィーナス、ラオコーンが代表である。
この文化は西北インドへ伝わり、ガンダーラ美術でギリシア彫刻の技法による仏像が初めて作られた。仏像は中央アジア・中国を経て日本の仏教美術にまで影響した。

ひっかけポイント
ヘレニズム=ギリシア+オリエントの融合であり、ローマとゲルマンの融合などとすり替える選択肢に注意。伝播の終点が日本まで及ぶ点も整理。

選択肢の確認

①「ギリシア文化とオリエント文化が融合し、ガンダーラ美術を通じて仏像の誕生にも影響した」
正しい。
アレクサンドロスの東方遠征後、ギリシア文化とオリエント文化が融合したヘレニズム文化が生まれ、西北インドに伝わってガンダーラ美術のギリシア風の仏像を生んだ。

②「ローマ文化とゲルマン文化の融合である」
誤り。
ローマ文化とゲルマン文化の融合は中世西ヨーロッパ世界の形成を説明する枠組みであり、ヘレニズム文化とは別である。

③「中国文化がインドに伝わったものである」
誤り。
ヘレニズムはギリシア文化が東方へ広がって生まれたものであり、中国からインドへの伝播ではない。

④「イスラーム文化の別名である」
誤り。
イスラーム文化は7世紀以降に成立した文化であり、前4世紀以降のヘレニズム文化とは時期が異なる。

覚えるポイント

  • ヘレニズム文化=ギリシア文化とオリエント文化の融合
  • アレクサンドリアのムセイオンで自然科学が発達
  • ガンダーラ美術で初めて仏像が誕生、東アジアへ伝播

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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