RS-C2-06|歴史総合・世界史探究 対策問題
1920年代の日本の大衆文化について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
ラジオ放送が始まり、円本や大衆雑誌など安価なメディアが都市の生活に広がった
この問題のポイント
1920年代の日本の大衆文化を問う問題。ラジオ放送の開始、円本・大衆雑誌の普及など、安価なメディアが都市生活に広がった大衆社会の成立を押さえる。
解説
1920年代の日本では、都市化と教育の普及を土台に大衆文化が花開いた。
- 1925年、ラジオ放送開始(翌年NHK設立)。ニュースやスポーツ中継が家庭に届く
- 1冊1円の全集「円本」が出版界に価格革命を起こし、文学が庶民の手に届いた
- 大衆雑誌『キング』(1925年創刊)は100万部を超える国民雑誌に
- 映画(活動写真)が娯楽の王座に。無声映画を弁士が語った
担い手は、都市の俸給生活者(サラリーマン)や職業婦人である。東京・大阪の盛り場には、洋装の「モボ・モガ」(モダンボーイ・モダンガール)が闊歩した。
新聞・雑誌・ラジオが共通の情報と流行を全国に届け、世論が政治を動かす大衆社会が成立したことは、普通選挙(1925年)の実現と表裏の関係にある。
ひっかけポイント
ラジオ放送開始は1925年で、戦後ではない。同じ1925年に普通選挙法・治安維持法・ラジオ放送開始が重なる、という年号の束で覚えると整理しやすい。
選択肢の確認
①「出版物は高価なままで、庶民には縁がなかった」
❌ 誤り。
1冊1円の円本や大衆雑誌は価格を下げ、読者層を庶民へ拡大した。出版物が高価なままで庶民と無縁だったという説明は「円本」の性格と反対である。
②「映画は風紀を乱すとして全面的に禁止されていた」
❌ 誤り。
映画には検閲や規制があったが、活動写真館は都市娯楽として人気を集めた。規制の存在を「全面禁止」と言い換えている点が誤りである。
③「ラジオ放送が始まり、円本や大衆雑誌など安価なメディアが都市の生活に広がった」
✅ 正しい。
日本では1925年にラジオ放送が始まり、円本や『キング』など安価な出版物、映画が都市大衆へ広がった。大量生産・大量伝達するメディアが大衆社会を支えた。
④「ラジオ放送は戦後の1950年代に初めて始まった」
❌ 誤り。
ラジオ放送開始は戦後ではなく1925年である。1950年代に本格普及したテレビ放送と取り違えないことが年代識別の要点となる。
覚えるポイント
- ラジオ放送開始は1925年
- 円本・雑誌キングなど安価なメディアの普及
- 担い手はサラリーマン・職業婦人、モボ・モガの登場
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。