WT4-A20|歴史総合・世界史探究 対策問題
帝国主義時代の列強による中国分割で、ドイツが1898年に租借した地域はどれか。
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正解: 2
正解
膠州湾
この問題のポイント
列強による中国分割の租借地を問う問題。「ドイツ=膠州湾」をはじめ、国と租借地の対応関係を地図イメージで覚えているかが問われる。
解説
日清戦争で清の弱体ぶりが露呈すると、列強は競って中国の要地を租借(期限つきで借り受けて統治)し、鉄道敷設権などを含む勢力圏を設定した。中国分割の始まりである。
口火を切ったのはドイツだった。1897年に山東省で自国の宣教師が殺害された事件を口実に出兵し、1898年に膠州湾を租借して青島を軍港・拠点都市として建設した。山東省一帯がドイツの勢力圏となった。
他の列強もこれに続いた。対応関係は次のとおり。
- ロシア: 遼東半島の旅順・大連(1898年)
- イギリス: 山東半島の威海衛と九竜半島の新界(1898年)
- フランス: 華南の広州湾(1899年)
ロシアが旅順・大連を租借したことは、三国干渉で日本に遼東半島を返還させた直後だけに日本の対露感情を悪化させ、日露戦争の背景となった。またドイツの膠州湾・青島は、第一次世界大戦で日本が占領し、二十一カ条の要求で権益継承を迫る舞台となる。
ひっかけポイント
「独=膠州湾、露=旅順・大連、英=威海衛、仏=広州湾」の組み合わせの入れ替えが定番。同じ山東半島の膠州湾(独)と威海衛(英)の取り違えに特に注意。
選択肢の確認
①「広州湾」
❌ 誤り。
広州湾を1899年に租借したのはフランスで、インドシナから華南への進出を図った。
②「膠州湾」
✅ 正しい。
正解。ドイツは宣教師殺害事件を口実に1898年に山東半島の膠州湾を租借し、青島を建設した。
③「旅順・大連」
❌ 誤り。
旅順・大連を1898年に租借したのはロシアで、その権益は日露戦争後に日本へ移った。
④「威海衛」
❌ 誤り。
威海衛を1898年に租借したのはイギリスで、あわせて九竜半島の新界も租借した。
覚えるポイント
- ドイツは1898年に膠州湾を租借、青島を建設
- 露=旅順・大連、英=威海衛・新界、仏=広州湾
- 青島は第一次大戦で日本が占領→二十一カ条要求へ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。