WT4-A29|歴史総合・世界史探究 対策問題
帝国主義を経済の面から説明した記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
独占資本と結んだ列強が、資本の投下先・原料供給地・市場を求めて植民地獲得を競った
この問題のポイント
帝国主義を経済面から説明できるかを問う問題。第2次産業革命で生まれた独占資本が、資本の投下先・原料供給地・市場を海外に求めた構造を押さえれば解ける。
解説
帝国主義とは、19世紀末から列強が軍事力を背景に植民地や勢力圏の獲得を競った動きを指す。
その土台には第2次産業革命があった。石油・電力を動力とする重化学工業は巨額の資金を必要とし、銀行と結び付いた独占資本・金融資本が形成された。
国内で使い切れない資本の投下先、工業に不可欠な原料供給地、製品を売る市場。この3つを求めて列強は植民地獲得を競い、国家が軍事力でそれを後押しした。
さらに社会進化論やキリスト教布教が「文明化の使命」として支配を正当化した。経済的動機と正当化イデオロギーの2層構造で理解するのが共通テスト対策の基本である。
ひっかけポイント
「宗教的動機のみ」「経済と無関係」など極端な限定表現の選択肢は誤り。鉄道・鉱山への投資という資本輸出が、商品輸出と並ぶ帝国主義の特徴である点も落とさない。
選択肢の確認
①「独占資本と結んだ列強が、資本の投下先・原料供給地・市場を求めて植民地獲得を競った」
✅ 正しい。
正解。第2次産業革命で生まれた独占資本・金融資本と結んだ列強が、資本の投下先と原料供給地・市場を求めて植民地獲得を競った。
②「列強は経済的利益とは無関係に、宗教的動機のみで植民地を求めた」
❌ 誤り。
布教は支配を正当化する役割を果たしたが、動機の中心は資本輸出や市場確保といった経済的なものであった。
③「植民地獲得は各国の経済を必ず豊かにした」
❌ 誤り。
植民地の維持には巨額の軍事費がかかり、南アフリカ戦争のように本国の重い負担となる例も多かった。
④「帝国主義と金融資本は無関係である」
❌ 誤り。
銀行と結んだ金融資本による資本輸出は帝国主義の中心的な特徴であり、無関係とはいえない。
覚えるポイント
- 帝国主義の経済的基盤は第2次産業革命と独占資本・金融資本
- 列強は資本の投下先・原料供給地・市場を求めて植民地を獲得
- 社会進化論と「文明化の使命」が支配を正当化した
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。