WT4-A28歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究D 諸地域の結合・変容(3) 帝国主義とナショナリズムの高揚

1910年前後のメキシコで起こった革命について述べた文として正しいものはどれか。

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正解: 2

正解

ディアスの独裁に対して起こり、農地改革などを盛り込んだ1917年憲法が制定された

この問題のポイント

メキシコ革命の経過と成果を問う問題。「ディアス独裁への反発から始まり、1917年憲法で農地改革などを定めた」という始まりと到達点を押さえる。

解説

メキシコでは、1876年からディアス大統領による独裁が約30年間続いていた。ディアスは外国資本を積極的に導入して鉄道や鉱山を開発し、経済は成長したが、その恩恵は一部の大地主と外国企業に集中し、土地を失った農民の困窮は深刻だった。

1910年、自由主義者マデロが武装蜂起を呼びかけると、北部のビリャ、南部のサパタ(「土地と自由」を掲げる農民軍の指導者)らが呼応し、翌年ディアスは亡命した。これがメキシコ革命の始まりである。その後も革命勢力どうしの内戦が続く激動が続いた。

1917年、カランサ政権のもとでメキシコ憲法(1917年憲法)が制定された。大土地所有の制限と農地改革、地下資源の国家帰属、労働者の権利(8時間労働・団結権など)の保障を盛り込んだ、当時世界で最も先進的とされる社会的条項を持つ憲法である。

ロシア革命と同じ1917年に、社会的権利を憲法で定めた点は世界史的にも重要で、地下資源条項はのちの石油国有化(1938年・カルデナス政権)の法的根拠となった。

ひっかけポイント
1917年憲法を「社会主義国家の樹立」と読み替える選択肢に注意。メキシコ革命は社会主義革命ではない。ロシア革命と同年である点を利用した時期・性格の混同も定番の引っかけ。

選択肢の確認

①「社会主義国家がただちに樹立された」
誤り。
1917年憲法は土地や地下資源の国家帰属など先進的な社会条項を含むが、社会主義国家の樹立ではない。

②「ディアスの独裁に対して起こり、農地改革などを盛り込んだ1917年憲法が制定された」
正しい。
正解。約30年続いたディアスの独裁に対し1910年に革命が始まり、農地改革や労働者の権利を盛り込んだ1917年憲法が制定された。

③「革命は数日で鎮圧され、独裁が20世紀末まで続いた」
誤り。
革命は数年に及ぶ内戦となり、ディアスは1911年に亡命した。独裁が20世紀末まで続いたわけではない。

④「アメリカ軍の全面占領で終わった」
誤り。
アメリカは何度か軍事的に干渉したが全面占領はしておらず、革命はメキシコ人自身の内戦として決着した。

覚えるポイント

  • メキシコ革命は1910年、ディアス約30年の独裁への反発から
  • マデロの蜂起にサパタ・ビリャら農民軍が呼応
  • 1917年憲法=農地改革・地下資源の国家帰属・労働者の権利

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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