KZ-R6TB-02|歴史総合・世界史探究 対策問題
同じ表が示す外資支配への反発から、革命後のメキシコで1938年に行われた政策はどれか。

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正解: 2
正解
石油産業の国有化
この問題のポイント
革命後のメキシコが1938年に行った政策を問う問題。1917年憲法の資源国家帰属の規定と、カルデナス大統領の石油国有化を結び付ける。
解説
メキシコ革命の成果である1917年憲法は、「地下資源は国家に属する」と定めた、当時としては極めて先進的な憲法である。しかし実際には、石油はその後も米英系の会社が握り続けた。
1938年、カルデナス大統領は憲法の規定を実行に移し、外国石油会社の資産を接収して石油産業を国有化した。国営石油会社ペメックスが設立され、資源を自国の発展のために使う資源ナショナリズムの先駆けとなった。
この動きは、戦後のイランの石油国有化(1951年、モサッデグ)や、産油国が結成したOPEC(1960年)へと続く大きな流れの源流である。
ひっかけポイント
国有化と民営化を逆にした選択肢に注意。またイランの石油国有化(1951年)は英米の介入で挫折したのに対し、メキシコは国有化を維持した、という対比も問われる。
選択肢の確認
①「EUへの加盟」
❌ 誤り。
EUは1993年に発足したヨーロッパの地域統合組織で、メキシコが加盟することはあり得ない。
②「石油産業の国有化」
✅ 正しい。
地下資源は国家に属するとした1917年憲法の規定に基づき、カルデナス大統領が1938年に米英系の石油会社を接収して国有化した。
③「石油産業の完全民営化」
❌ 誤り。
1938年の政策は国有化であり、民営化とは方向が正反対である。メキシコで石油部門の民間開放が議論されるのは20世紀末以降である。
④「金本位制の採用」
❌ 誤り。
金本位制は19世紀後半から各国が採用した通貨制度で、1930年代にはむしろ各国が離脱していった。1938年のメキシコの資源政策とは関係がない。
覚えるポイント
- 1917年憲法で地下資源は国家に属すると規定
- 1938年カルデナスが石油国有化、ペメックス設立
- 資源ナショナリズムの先駆け、OPECは1960年結成
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。