KZ-R7T-06|歴史総合・世界史探究 対策問題
同じ表では、大西洋ルート以外にも紅海・サハラ砂漠・東アフリカのルートで人々が連れ出されている。これらのルートの主な行き先はどこか。

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正解: 3
正解
西アジアなどのイスラーム世界
この問題のポイント
紅海・サハラ・東アフリカルートの奴隷交易の行き先を問う問題。大西洋貿易以前から続くイスラーム世界向けの交易路という、多方向の奴隷交易の理解が核心。
解説
アフリカからの奴隷交易は、大西洋ルートだけではなかった。紅海ルートはアラビア半島へ、サハラ縦断ルートは北アフリカへ、東アフリカルートはインド洋を渡ってペルシア湾岸へと、いずれも西アジアなどのイスラーム世界へ人々を運んだ。
これらの交易路は、大西洋貿易が始まるはるか前、7世紀以降のイスラーム世界の拡大とともに発達した古いルートである。東アフリカ沿岸ではムスリム商人が活動し、スワヒリ語圏の港市が交易で栄えた。
表からは2つのことが読み取れる。第一に、アフリカからの強制移動は多方向・長期間の現象だったこと。第二に、それでも18世紀の大西洋ルートの規模は桁違いで、近代の砂糖経済が生んだ特異な大規模化だったことである。
ひっかけポイント
方角のイメージで解ける問題。紅海・サハラ・東アフリカ(インド洋)の行き先はいずれもイスラーム圏で、オーストラリアや東アジアはあり得ない。
選択肢の確認
①「東アジア」
❌ 誤り。
東アフリカやインド洋を経て東アジアへ渡った例はごく限られており、これらのルートの主要な行き先ではない。
②「北ヨーロッパ」
❌ 誤り。
北ヨーロッパはこれらの陸路・海路の到達先ではない。ヨーロッパ諸国が大規模に関与したのは大西洋ルートの方である。
③「西アジアなどのイスラーム世界」
✅ 正しい。
紅海・サハラ縦断・東アフリカの各ルートは、大西洋貿易よりはるかに古くから西アジアなどイスラーム世界へ向かう交易路だった。
④「オーストラリア」
❌ 誤り。
オーストラリアへのヨーロッパ人の入植が始まるのは1788年以降であり、これらのルートの主要な行き先ではない。
覚えるポイント
- 紅海・サハラ・東アフリカルートの行き先はイスラーム世界
- イスラーム圏向け交易は大西洋貿易より古い
- 18世紀大西洋ルートの突出は砂糖経済の反映
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。