KZ-R6TB-05|歴史総合・世界史探究 対策問題
表は1904年の南部アフリカの各植民地・保護領の人種別人口を示し、いずれも白人は少数でアフリカ人などが圧倒的多数である。ケープ植民地を含むこの地域で20世紀に制度化された支配体制はどれか。

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正解: 3
正解
アパルトヘイト(人種隔離体制)
この問題のポイント
白人が少数派である南部アフリカで20世紀に制度化された支配体制を問う問題。人口統計の読みと、アパルトヘイトの知識を結び付ける。
解説
表が示すように、1904年の南部アフリカでは白人は人口の2割前後以下の少数派で、アフリカ人などが圧倒的多数を占めていた。それにもかかわらず、政治・経済の実権は白人が独占した。
1910年に南アフリカ連邦が成立すると、白人支配は法制度として固められていく。土地の所有制限や参政権の否定が進み、1948年以降、国民党政権のもとでアパルトヘイト(人種隔離体制)として全面的に法制化された。
住む場所・職業・結婚まで人種で分けるこの体制は国際的な非難を浴び、経済制裁も受けた。
1990年代にデクラーク大統領が撤廃を進め、1994年の全人種参加の選挙でマンデラが大統領となった。
ひっかけポイント
ミッレト制はオスマン帝国の宗教共同体制度、カースト制度はインドの身分制度。「少数派の白人が多数派を支配する」という統計の構図からアパルトヘイトを特定する。
選択肢の確認
①「カースト制度」
❌ 誤り。
カースト制度はインドの伝統的な身分制度で、南部アフリカの人種隔離体制とは別のものである。
②「封建制」
❌ 誤り。
封建制は主君と家臣が土地を介して結ばれる中世ヨーロッパや日本の制度で、20世紀の人種隔離体制とは異なる。
③「アパルトヘイト(人種隔離体制)」
✅ 正しい。
南アフリカでは少数の白人が政治・経済を独占し、1948年以降アパルトヘイトとして人種隔離が法制化された。表の人口構成は少数支配の構造を示す。
④「ミッレト制」
❌ 誤り。
ミッレト制はオスマン帝国が非ムスリムの宗教共同体に自治を認めた制度で、地域も性格も異なる。
覚えるポイント
- アパルトヘイトは1948年以降法制化
- 少数の白人が多数のアフリカ人を支配する体制
- 1994年マンデラ大統領誕生で撤廃が完成
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。