KZ-R8H-10歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和8年度 本試験

資料6には「ブラヴァの領事」が館を購入した記録がある。地図のブラヴァは東アフリカのソマリア海岸に位置するが、19世紀末にこの地域を植民地化した国はどれか。

KZ-R8H-10の問題図版
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正解: 3

正解

イタリア

この問題のポイント

19世紀末にソマリア海岸を植民地化した国を問う問題。アフリカ分割でのイタリアの領有地(ソマリランド・エリトリア)と、アドワの戦いの敗北をセットで押さえる。

解説

1880年代以降、ベルリン会議(1884〜85年)を契機に列強によるアフリカ分割が一気に進んだ。出遅れたイタリアが確保したのが、紅海沿岸のエリトリアと、インド洋に面したソマリア海岸(イタリア領ソマリランド)である。資料に登場する「ブラヴァの領事」は、この進出の尖兵だった。
イタリアはさらに両地域に挟まれた内陸のエチオピア帝国の征服を狙った。しかし1896年、アドワの戦いで皇帝メネリク2世の軍に大敗し、エチオピアは独立を守り抜いた。
アフリカで独立を維持したのはエチオピアとリベリアの2国のみである。
なお屈辱を晴らすとして、ムッソリーニのイタリアは1935年に再びエチオピアへ侵攻する。この長い伏線も重要である。

ひっかけポイント
「エチオピアの独立維持」と「その周辺のイタリア領化」を対で覚える。ベルギーはコンゴ、ポルトガルはアンゴラ・モザンビークで、地域の対応を入れ替える選択肢に注意。

選択肢の確認

①「ポルトガル」
誤り。
ポルトガルの東アフリカ拠点はモザンビークで、ソマリア海岸ではない。16世紀以来の古い拠点と19世紀末の分割を混同しない。

②「オランダ」
誤り。
オランダの植民地は東インド(インドネシア)が中心で、アフリカ東岸の分割には加わっていない。

③「イタリア」
正しい。
正解。19世紀末のアフリカ分割でソマリア海岸を植民地化したのはイタリアである。エリトリアとあわせて紅海周辺に進出し、エチオピアをうかがった。

④「ベルギー」
誤り。
ベルギーはレオポルド2世がコンゴを支配した国で、東アフリカのソマリア海岸には進出していない。

覚えるポイント

  • イタリアはソマリランド・エリトリアを領有
  • 1896年アドワの戦いでエチオピアがイタリアを撃退
  • 独立維持はエチオピアとリベリアのみ

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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