KZ-R7T-07|歴史総合・世界史探究 対策問題
グラフはロシア帝国の対清朝貿易(1850〜1890年代・10年平均)を示し、清朝からの輸入総額が急増する一方、清朝への毛皮・皮革輸出は伸び悩んでいる。ロシアが清から大量に輸入した主要品目として最も適切なものはどれか。

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正解: 2
正解
茶
この問題のポイント
19世紀にロシアが清から大量に輸入した品目を問う問題。ロシアの飲茶文化の定着と、キャフタ貿易など陸路の茶貿易の知識で解ける。
解説
清の代表的な輸出品といえば茶・絹・陶磁器である。イギリスが広州から海路で茶を運んだのに対し、ロシアは陸路で清と交易した。
両国は1727年のキャフタ条約以来、モンゴル経由の国境の町キャフタで交易を行い、ロシアは毛皮や皮革を売り、清から茶を買った。19世紀のロシアでは、湯沸かし器サモワールを囲んで茶を飲む習慣が庶民にまで広がり、茶は国民的飲料となった。
このためグラフでは清からの輸入総額(その中心は茶)が急増する一方、ロシア側の毛皮輸出は伸び悩み、貿易は不均衡になっていく。
隊商が運ぶ茶は「キャフタ茶」として珍重され、のちにシベリア鉄道が輸送を担うようになる。
ひっかけポイント
アヘンはイギリスがインドから清へ持ち込んだ品で、ロシアの輸入品ではない。銀は茶の対価として清へ流れ込む側であり、方向が逆になる点に注意。
選択肢の確認
①「銀」
❌ 誤り。
19世紀の清はアヘン代金の支払いなどで銀が流出する側であり、ロシアへの主要な輸出品ではなかった。
②「茶」
✅ 正しい。
19世紀のロシアでは茶が国民的な飲料となり、キャフタ貿易などを通じて清からの茶の輸入が急増した。
③「アヘン」
❌ 誤り。
中国へアヘンを大量に持ち込んだのはインドを支配するイギリスであり、しかもアヘンは中国にとって輸入品であって輸出品ではない。
④「自動車」
❌ 誤り。
自動車が普及するのは20世紀のことで、19世紀後半の清が輸出できる品目ではない。
覚えるポイント
- ロシアは陸路(キャフタ貿易)で清の茶を輸入
- キャフタ条約は1727年
- 清の輸出品は茶・絹、ロシアの輸出品は毛皮
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。