KZ-R7HB-04|歴史総合・世界史探究 対策問題
同じ表で1926年と1940年を比べると、ヨーロッパ部の人口が増えている。この間のソ連の領土変化として正しいものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 3
正解
独ソ不可侵条約の秘密議定書に基づきバルト三国などを併合した
この問題のポイント
1926年と1940年の間のソ連の領土変化を問う問題。独ソ不可侵条約の秘密議定書に基づく1940年のバルト三国併合という知識で表の数値の変化を説明する。
解説
1939年8月、ソ連はナチス・ドイツと独ソ不可侵条約を結んだ。世界を驚かせたこの条約には、東欧を独ソで分け合う秘密議定書が付いていた。
議定書に基づき、ドイツのポーランド侵攻(1939年9月)に続いてソ連もポーランド東部へ侵攻。さらに1940年にはバルト三国(エストニア・ラトヴィア・リトアニア)を併合し、ルーマニアからベッサラビアも獲得した。フィンランドとも冬戦争を戦い領土を奪っている。
表で1940年のヨーロッパ部の人口が1926年より増えているのは、この一連の併合を反映した数値である。
なおバルト三国は1991年に独立を回復し、それがソ連解体の引き金の一つとなった。
ひっかけポイント
アラスカは逆に1867年ロシアがアメリカへ売却した土地。統計の数値の跳ねを、どの条約・戦争と対応させるかを問うのが資料問題の型である。
選択肢の確認
①「オスマン帝国からバルカン半島を獲得した」
❌ 誤り。
バルカン半島の諸地域は19世紀以降にオスマン帝国から独立した国々であり、ソ連が獲得したのではない。
②「領土の変化はなかった」
❌ 誤り。
1940年のバルト三国併合などによってソ連の領土と人口は明確に増えており、変化がなかったとはいえない。
③「独ソ不可侵条約の秘密議定書に基づきバルト三国などを併合した」
✅ 正しい。
1939年の独ソ不可侵条約の秘密議定書に基づき、ソ連は1940年にバルト三国を併合し、ポーランド東部やベッサラビアも獲得した。
④「アラスカを購入した」
❌ 誤り。
アラスカはロシアが1867年にアメリカへ売却した地であり、購入した側はアメリカである。
覚えるポイント
- 独ソ不可侵条約は1939年8月、秘密議定書付き
- 1940年バルト三国併合・ベッサラビア獲得
- バルト三国は1991年に独立回復
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。