KZ-R6TB-01歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和6年度 追試験(世界史B)

表は1911年のメキシコへの部門別投資に占める各国の割合を示し、鉄道・不動産・石油でアメリカ、工業でフランス、石油でイギリスの比重が大きい。この状況を生んだメキシコの政権はどれか。

KZ-R6TB-01の問題図版
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正解: 3

正解

外資導入を進めたディアスの長期独裁政権

この問題のポイント

1911年のメキシコで外資が各部門を支配していた状況を作った政権を問う問題。約30年続いたディアス独裁と外資依存の近代化という知識で解ける。

解説

メキシコではディアス大統領が1876年から約30年にわたり独裁を続けた。ディアスは治安を安定させ、鉄道・鉱山・石油などへアメリカ・イギリス・フランスの資本を積極的に導入して近代化を進めた。
表で鉄道・不動産・石油にアメリカ、工業にフランス、石油にイギリスの比重が大きいのは、この外資依存の構造を示す。
しかし成長の富は外国資本と大地主に集中し、土地を失った農民は困窮した。
1910年、マデロの蜂起からメキシコ革命が始まり、翌1911年にディアスは亡命する。表の年(1911年)は、まさに独裁が倒れた瞬間の経済構造を写した資料である。

ひっかけポイント
カルデナスは革命後の1930年代の大統領で、外資導入ではなく石油国有化を行った側。政権の役割が正反対なので混同しない。サパタは革命側の農民指導者である。

選択肢の確認

①「アステカ王国」
誤り。
アステカ王国は16世紀初めにコルテスに滅ぼされた先住民の国家で、20世紀初頭の投資統計とは無関係である。

②「サパタの農民政権」
誤り。
サパタはメキシコ革命期に土地改革を求めて戦った農民指導者で、外資を導入する全国政権を樹立してはいない。

③「外資導入を進めたディアスの長期独裁政権」
正しい。
ディアスは1876年から約30年間独裁を続け、鉄道・鉱山・石油へ米英仏の資本を導入して近代化を進めた。表の外資比率の高さはその結果である。

④「カルデナスの革命政権」
誤り。
カルデナスは1930年代の大統領で、外資導入ではなく石油国有化など革命の理念の実行を進めた人物である。

覚えるポイント

  • ディアス独裁は1876〜1911年、外資導入で近代化
  • メキシコ革命は1910年開始(マデロの蜂起)
  • 富の集中と農民の困窮が革命の背景

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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