RS3-005|歴史総合・世界史探究 対策問題
18世紀後半のイギリスで産業革命が最初に本格化した工業部門はどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
綿工業
この問題のポイント
イギリス産業革命が最初に本格化した部門=綿工業を問う。インド産綿布への対抗(輸入代替)から始まったという世界史的文脈が鍵。
解説
産業革命とは、18世紀後半のイギリスで始まった、機械と新しい動力による生産の大変革である。最初に本格化したのは綿工業だった。
当時のイギリスでは、インド産の綿布(キャラコ)が大流行していた。これに対抗して綿布を国内で生産しようとする動きが強まり、ジェニー紡績機・水力紡績機・力織機などの発明が相次いだ。さらにワットが改良した蒸気機関が動力として普及し、工場制機械工業による大量生産が実現した。
原料の綿花はアメリカ南部の奴隷制プランテーションなどから輸入され、綿製品は世界中に輸出された。こうして綿工業は世界を一つの経済圏に結びつける原動力となった。イギリスの伝統産業だった毛織物工業ではなく、綿工業から始まった点が最重要ポイントである。
ひっかけポイント
伝統的な毛織物工業と混同しないこと。「毛」ではなく「綿」。製鉄業や機械工業の発展は綿工業に続く第二段階として整理する。
選択肢の確認
①「造船業」
❌ 誤り。
造船業も工業化で発達したが、18世紀後半に産業革命が最初に本格化した部門ではない。綿紡績の機械発明が先行した。
②「化学工業」
❌ 誤り。
化学工業が大規模に発達するのは19世紀後半の第二次産業革命期である。18世紀後半の先行部門は綿工業だった。
③「綿工業」
✅ 正しい。
イギリス産業革命は綿工業で紡績機・織機の機械化が進んだことから本格化した。植民地産綿花と広い海外市場も発展を支えた。
④「製鉄業」
❌ 誤り。
製鉄業は蒸気機関や機械・鉄道の発展を支えた重要部門だが、最初に機械化が連鎖した中心は綿工業である。
覚えるポイント
- 産業革命は18世紀後半のイギリス、綿工業から開始
- インド産綿布(キャラコ)への対抗=輸入代替が出発点
- ワットの蒸気機関改良が動力として普及を支えた
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。