WT4-E16|歴史総合・世界史探究 対策問題
産業革命期のイギリスで起こった社会問題として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
長時間労働や児童労働が広がり、工場法による規制が始まった
この問題のポイント
産業革命期イギリスの社会問題を問う問題。長時間労働・児童労働の広がりと工場法による規制の開始が答え。
解説
産業革命により、人々は時計に管理された機械制工場で働くようになった。
工場主は賃金の安い女性や子どもを長時間働かせ、都市には労働者が密集して住環境や衛生の悪化が深刻になった。産業革命は生産力の飛躍という「光」と同時に、こうした「影」を生んだのである。
職を奪われた手工業者らは機械打ちこわし(ラダイト運動)で抵抗し、やがて労働者は団結して労働条件の改善を求めるようになった。
議会も19世紀前半から工場法を制定して児童労働や労働時間の規制を始め、経営者オーウェンらは労働者の生活改善を説く社会主義思想を唱えた。
ひっかけポイント
「貧富の差が解消」「労働運動は起こらなかった」など影の側面を消す選択肢は誤り。日本の産業革命期の労働問題(工場法1911年)との比較も歴史総合で頻出。
選択肢の確認
①「長時間労働や児童労働が広がり、工場法による規制が始まった」
✅ 正しい。
正解。機械制工場の普及で女性や児童の長時間労働が広がり、19世紀前半から工場法による労働時間の規制が始まった。
②「農村人口が急増し、都市が消滅した」
❌ 誤り。
産業革命期には農村から都市への人口移動が進み、マンチェスターなどの工業都市が急成長した。都市の消滅とは逆である。
③「労働運動は一度も起こらなかった」
❌ 誤り。
機械打ちこわしのラダイト運動や労働組合の結成、チャーティスト運動など労働者の運動が繰り返し起こった。
④「貧富の差が完全に解消された」
❌ 誤り。
産業革命は資本家と労働者の格差を広げ、貧困や不衛生な住環境などの社会問題を生んだ。
覚えるポイント
- 産業革命期に女性・児童の長時間労働が広がった
- 工場法が労働時間・児童労働の規制を開始
- ラダイト運動(機械打ちこわし)とオーウェンの社会主義
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。