WT9-E12歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究D 諸地域の結合・変容(2) 世界市場の形成と諸地域の結合

18世紀イギリスの農業革命の内容として正しいものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

ノーフォーク農法(四輪作法)の普及と囲い込みで農業生産性が向上した

この問題のポイント

イギリス農業革命を問う。ノーフォーク農法と第2次囲い込みによる生産性向上が、産業革命の前提を整えたという因果が核心。

解説

前提として、中世以来のヨーロッパの農法は、地力回復のため耕地の3分の1を休ませる三圃制が基本で、生産性に限界があった。
18世紀のイギリスでは、カブ(家畜の飼料)とクローバー(地力回復)を輪作に組み込み、休耕地をなくすノーフォーク農法(四輪作法)が普及した。飼料の増産で家畜が増え、畜産と穀物生産が相乗的に伸びた。
並行して、議会の立法による第2次囲い込みで耕地の集約・大規模化が進んだ。この一連の変化が農業革命である。
帰結が重要である。食料増産が人口増加を支え、土地を失った農民が都市へ流れて工場労働力となり、産業革命の前提が整った。第1次囲い込み(16世紀・羊毛目的・非合法的)との区別も定番である。

ひっかけポイント
第1次囲い込み(16世紀・羊毛・違法性あり)と第2次(18世紀・穀物・議会立法で合法)の区別が最頻出。三圃制は中世の農法であり、18世紀の新導入ではない。

選択肢の確認

①「三圃制が初めて導入された」
誤り。
三圃制は中世に普及した耕地利用法であり、18世紀にはむしろ休耕地をなくす輪作へ移行した。

②「農業技術は中世から変化しなかった」
誤り。
輪作の普及と囲い込みで農法は大きく変化しており、中世から変わらなかったという説明は誤りである。

③「農地がすべて国有化された」
誤り。
囲い込みは土地の私有化と大農経営を進めたもので、農地の国有化ではない。

④「ノーフォーク農法(四輪作法)の普及と囲い込みで農業生産性が向上した」
正しい。
カブやクローバーを輪作に組み込んで休耕地をなくすノーフォーク農法と、議会主導の第2次囲い込みにより生産性が向上し、人口増と労働力供給を通じて産業革命の前提を整えた。

覚えるポイント

  • ノーフォーク農法=四輪作で休耕地を廃止
  • 第2次囲い込みは18世紀・議会主導で合法
  • 農業革命→人口増と労働力供給→産業革命

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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