WT9-E11歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究C 諸地域の交流・再編(2) 結び付くユーラシアと諸地域

モンゴル帝国時代の駅伝制(ジャムチ)の機能として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

一定間隔の駅に馬と食料を備え、使節や商人の移動と情報伝達を支えた

この問題のポイント

モンゴル帝国の駅伝制ジャムチを問う。駅に馬と食料を備え、移動と情報伝達を支えた統治インフラという性格が核心。

解説

前提として、モンゴル帝国は東ヨーロッパから東アジアまでを覆う人類史上最大級の帝国であり、広大な領域の統治には高速の連絡網が不可欠だった。
そこで整備されたのがジャムチ(駅伝制)である。幹線路に一定間隔で駅(站)を設け、馬・宿泊所・食料を常備し、牌符(通行証)を持つ使節・官吏・商人に提供した。
命令や情報は駅ごとに馬を乗り継いで伝えられ、帝国の統治を支えると同時に、東西を行き来する商人の
交易インフラ
も兼ねた。マルコ・ポーロもこの制度の壮大さを記録している。
税制や科挙とは無関係で、あくまで交通・通信の制度である。アケメネス朝の「王の道」と駅伝、唐の駅伝制と比較する「帝国と道路」のテーマ史として問われるのが世界史探究らしい出題である。

ひっかけポイント
ジャムチは交通・通信制度であり、税制や科挙と混同させる選択肢に注意。統治インフラと交易インフラを兼ねた点が探究的な論点。

選択肢の確認

①「一定間隔の駅に馬と食料を備え、使節や商人の移動と情報伝達を支えた」
正しい。
モンゴル帝国は幹線路に一定間隔で駅を設け、牌符を持つ使節や商人に馬と宿・食料を提供した。広大な帝国の統治と交易・情報の高速伝達を支え、マルコ・ポーロも驚嘆を記した。

②「農民から穀物を徴発する税制である」
誤り。
農民からの穀物徴発は両税法や地丁銀のような税制の話であり、駅伝制とは別の制度である。

③「海上交易の関税制度である」
誤り。
海上交易の管理と課税は宋・元では市舶司が担っており、ジャムチは陸上の駅伝制度である。

④「科挙の試験会場の名称である」
誤り。
科挙の試験会場を指す語ではなく、元代には科挙自体が長く停止されていた。

覚えるポイント

  • ジャムチ=モンゴルの駅伝制、駅に馬と食料を常備
  • 牌符を持つ使節・商人が利用
  • アケメネス朝の王の道と比較される

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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