WT9-E10歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究E 地球世界の課題(2) 経済のグローバル化と格差の是正

1971年のニクソン・ショック(ドル・ショック)の内容として正しいものはどれか。

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正解: 2

正解

金とドルの交換停止が発表され、ブレトン・ウッズ体制が崩壊へ向かった

この問題のポイント

ニクソン・ショックの内容を問う。金とドルの交換停止によるブレトン・ウッズ体制の崩壊と、変動相場制への移行が核心。

解説

前提として、第二次世界大戦後の国際通貨体制(ブレトン・ウッズ体制)は、金と交換できるドルを基軸に各国通貨を固定相場で結ぶ仕組みだった。
しかし1960年代、ベトナム戦争の戦費と対外支出の膨張、日本・西ドイツの台頭による貿易収支の悪化で、ドルへの信認が揺らいだ。
1971年8月、ニクソン大統領は金とドルの交換停止を突然発表した(ニクソン・ショック)。ドルの価値の裏付けが消え、固定相場制は維持できなくなり、1973年までに主要国は変動相場制へ移行した。
同じ1973年には第1次石油危機が起こり、先進国は协調のため1975年からサミット(先進国首脳会議)を開始する。日本にとっては円高への転換と高度経済成長の終焉に直結する、1970年代の連鎖の起点である。

ひっかけポイント
交換停止であり、ドルの金価値引き上げではない。1971年ドル・ショック→1973年変動相場制と石油危機→1975年サミットという連鎖の順序が整序で狙われる。

選択肢の確認

①「ドルが世界通貨として新たに採用された」
誤り。
ドルが基軸通貨と定められたのは1944年のブレトン・ウッズ会議であり、1971年はその体制が揺らいだ局面である。

②「金とドルの交換停止が発表され、ブレトン・ウッズ体制が崩壊へ向かった」
正しい。
ベトナム戦争の戦費と貿易赤字でドルへの信認が揺らぐ中、ニクソン大統領は1971年8月に金とドルの交換停止を発表し、固定相場制のブレトン・ウッズ体制は崩れて1973年までに変動相場制へ移行した。

③「ドルの金価値が2倍に引き上げられた」
誤り。
発表されたのは金とドルの交換の停止であり、ドルの金価値を引き上げたわけではない。

④「世界の全通貨が金貨に戻された」
誤り。
金貨の流通に戻ることはなく、主要国は1973年までに変動相場制へ移行した。

覚えるポイント

  • ニクソン・ショックは1971年、金とドルの交換停止
  • 1973年に主要国が変動相場制へ移行
  • 背景はベトナム戦争の戦費とドル信認の低下

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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