RS2-008|歴史総合・世界史探究 対策問題
1776年に出された、アメリカ独立宣言の内容として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
人間の自由・平等などの権利をうたい、イギリスからの独立を宣言した
この問題のポイント
アメリカ独立宣言の内容を問う問題。自由・平等などの権利をうたいイギリスからの独立を宣言した、という基本と、理念と現実のずれまで押さえる。
解説
北米13植民地は、イギリス本国の課税強化(印紙法・茶法など)に「代表なくして課税なし」と反発し、1775年に独立戦争が始まった。
1776年7月4日、ジェファソンらが起草した独立宣言が発表される。宣言は、人間は生まれながらに生命・自由・幸福追求の権利を持ち、政府がこれを侵すときは人民に政府を変える権利がある、と述べた。ロックの社会契約説に基づく理念である。
この理念はフランス革命の人権宣言に影響を与え、日本の自由民権運動にも思想的な刺激を与えた。
ただし理念と現実にはずれがあった。平等をうたいながら奴隷制は存続し、先住民や女性は権利の外に置かれた。このずれが南北戦争や公民権運動として、後の歴史の課題となっていく。
ひっかけポイント
独立宣言(1776年)は奴隷制を廃止していない。理念(平等)と現実(奴隷制存続)のずれを突く出題が定番である。国王を頂点とする国家の樹立は共和政の理念と正反対。
選択肢の確認
①「人間の自由・平等などの権利をうたい、イギリスからの独立を宣言した」
✅ 正しい。
1776年の独立宣言は生命・自由・幸福追求など不可譲の権利と人民による政府を掲げ、13植民地のイギリスからの独立を宣言した。市民革命の理念を表す。
②「奴隷制度の即時廃止を全州に命じた」
❌ 誤り。
宣言は自然権と平等をうたったが、奴隷制を即時廃止せず、その廃止は南北戦争中の奴隷解放宣言や1865年の憲法修正第13条まで進まなかった。理念と現実にずれがある。
③「国王を頂点とする新国家の樹立を宣言した」
❌ 誤り。
独立後のアメリカは国王を置く君主国ではなく共和国を形成し、1787年憲法で大統領制を採用した。国王権力の樹立は革命理念と逆である。
④「フランスへの併合を求めた」
❌ 誤り。
宣言が求めたのはイギリスから独立した国家の形成で、フランスへの併合ではない。フランスは独立戦争でアメリカ側を支援した同盟国である。
覚えるポイント
- 独立宣言は1776年7月4日、ジェファソンら起草
- 生命・自由・幸福追求の権利(ロックの影響)
- 奴隷制は存続、理念と現実のずれが後の課題に
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。