KZ-R8T-09|歴史総合・世界史探究 対策問題
グラフの終盤にあたる1890年ごろ、アメリカではフロンティアの消滅が宣言された。その後のアメリカの対外的な動きとして最も適切なものはどれか。

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正解: 3
正解
太平洋・カリブ海方面への進出を強め、ハワイ併合や米西戦争によるフィリピン獲得へ向かった
この問題のポイント
フロンティア消滅宣言(1890年)後のアメリカの対外進出を問う問題。国内開拓の終わりが海外膨張への転換点となり、ハワイ併合・米西戦争に至る流れを押さえる。
解説
カリフォルニアのような西部の人口増加は大陸内の開拓を押し進め、1890年の国勢調査はフロンティアの消滅を告げた。国内の「未開拓地」が尽きたことは、市場と勢力圏を海外へ求める世論を後押しする。
1898年、アメリカはハワイを併合し、同年の米西戦争に勝利してフィリピン・グアム・プエルトリコを獲得、キューバを事実上の保護国とした。カリブ海と太平洋にまたがる帝国の出現である。
翌1899年には国務長官ジョン・ヘイが門戸開放を唱え、列強が分割を進める中国市場への参入も宣言した。
グラフが示した西部の人口爆発は、大陸国家の完成と、その先の太平洋国家への転換という文脈の入口にあたる。カリフォルニアはまさに太平洋への出撃拠点となった。
ひっかけポイント
フロンティア消滅後のアメリカは孤立でも鎖国でもなく、海外進出へ転じた。ただし進出先は太平洋・カリブ海であり、ヨーロッパやアフリカの領土分割には加わっていない点も区別する。
選択肢の確認
①「西部の土地をすべて先住民に返還した」
❌ 誤り。
西部の土地の先住民への全面返還は行われていない。先住民はむしろ保留地への移住を強いられ、土地を失う側だった。
②「ヨーロッパ大陸の領土獲得を目指してドイツと同盟した」
❌ 誤り。
アメリカはヨーロッパ大陸の領土獲得を目指しておらず、ドイツとの同盟も結んでいない。進出の方向は太平洋とカリブ海である。
③「太平洋・カリブ海方面への進出を強め、ハワイ併合や米西戦争によるフィリピン獲得へ向かった」
✅ 正しい。
正解。1890年のフロンティア消滅宣言後、アメリカは1898年のハワイ併合と米西戦争でフィリピンなどを獲得し、太平洋・カリブ海へ膨張した。
④「海外進出をやめ、通商を断つ鎖国政策に転じた」
❌ 誤り。
1890年代末のアメリカは通商拡大と海外領土の獲得へ向かっており、鎖国政策という説明は方向が正反対である。
覚えるポイント
- 1890年フロンティア消滅宣言
- 1898年ハワイ併合・米西戦争(フィリピンなど獲得)
- 1899年門戸開放宣言で中国市場へ
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。