KZ-R6TB-08歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和6年度 追試験(世界史B)

グラフの終盤にあたる1990年代、台湾の政治に起こった変化として最も適切なものはどれか。

KZ-R6TB-08の問題図版
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正解: 4

正解

李登輝のもとで民主化が進み、1996年に初めての総統直接選挙が行われた

この問題のポイント

1990年代の台湾の政治変化を問う問題。1987年の戒厳令解除から李登輝の改革、1996年の初の総統直接選挙へと至る民主化の流れを押さえる。

解説

台湾では1949年以来、国民党の一党支配と戒厳令が長く続いていた。転機は1987年、蒋介石の子の蒋経国が戒厳令を解除したことである。
後を継いだ李登輝は、台湾生まれ(本省人)として初めて総統となり、憲法体制の改革を進めた。野党の結成が認められ、報道の自由が広がり、1996年には史上初の総統直接選挙が行われて李登輝が当選した。
2000年の選挙では野党・民進党の陳水扁が当選し、選挙による政権交代まで実現する。
経済成長が中間層を育て、その中間層が民主化を求めるという展開は、韓国の1987年民主化と共通する東アジアの開発独裁からの転換の型である。グラフの高成長の先に政治の変化が続いたことを、時系列で結び付けて理解したい。

ひっかけポイント
戒厳令は1987年に「解除」されたのであり、1990年代に「新たに敷かれた」は逆。国連の中国代表権は1971年に中華人民共和国へ移っており、台湾の常任理事国復帰も起こっていない。

選択肢の確認

①「新たに戒厳令が敷かれ、一党支配が強化された」
誤り。
戒厳令は1987年に解除されており、1990年代に新たに敷かれて一党支配が強化されたという説明は流れが逆である。

②「国際連合の常任理事国に復帰した」
誤り。
中国の国連代表権と常任理事国の地位は1971年に中華人民共和国へ移っており、1990年代に台湾が復帰した事実はない。

③「中華人民共和国の直轄統治下に入った」
誤り。
台湾は中華人民共和国の統治下に入っておらず、独自の政治体制のもとで民主化を進めた。

④「李登輝のもとで民主化が進み、1996年に初めての総統直接選挙が行われた」
正しい。
正解。1987年の戒厳令解除後、李登輝のもとで民主化が進み、1996年に台湾史上初の総統直接選挙が実施された。

覚えるポイント

  • 1987年戒厳令解除(蒋経国)
  • 李登輝のもと1996年初の総統直接選挙
  • 2000年陳水扁当選で政権交代を実現

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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