KZ-R6TB-03歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和6年度 追試験(世界史B)

グラフは台湾の経済成長率(1971〜2000年)を示す。この時期の台湾について述べた文として最も適切なものはどれか。

KZ-R6TB-03の問題図版
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正解: 1

正解

輸出指向型工業化でアジアNIESの一角として高成長を遂げた

この問題のポイント

1971〜2000年の台湾経済の性格を問う問題。輸出指向型工業化によるアジアNIESの高成長という戦後アジア経済史の基本で解ける。

解説

戦後の台湾では国民党政権のもと、まず国内向け産業を育てる輸入代替工業化が行われた。1960年代からは方針を転換し、安い労働力を生かして製品を海外へ売る輸出指向型工業化へ進んだ。
電子・繊維などの輸出で台湾は高成長を続け、韓国・香港・シンガポールとともにアジアNIES(新興工業経済地域)と呼ばれた。グラフの1970〜80年代の高い成長率がそれを示す。
途中の1974年ごろと1979年ごろの落ち込みは、2度の石油危機によるものである。
政治面では長く戒厳令下の開発独裁が続いたが、1987年に戒厳令が解除され、民主化が進んだ。経済成長が中間層を育て、民主化を促したという流れも重要である。

ひっかけポイント
計画経済・一貫したマイナス成長などは事実に反する。グラフの2つの谷を石油危機(1973年・1979年)と対応させる読みも問われやすい。

選択肢の確認

①「輸出指向型工業化でアジアNIESの一角として高成長を遂げた」
正しい。
台湾は1960年代に輸出指向型工業化へ転換し、電子産業などを軸に韓国・香港・シンガポールと並ぶアジアNIESの一角として高成長を続けた。

②「計画経済により重工業のみを発展させた」
誤り。
計画経済による重工業優先は中華人民共和国やソ連の路線であり、台湾は市場経済のもとで輸出産業を育てた。

③「経済は一貫してマイナス成長だった」
誤り。
グラフは多くの年で高い成長率を示しており、一貫してマイナス成長だったという読み取りは資料と合わない。

④「農業以外の産業は育たなかった」
誤り。
台湾では繊維・電子などの工業が成長の主役となっており、農業以外の産業が育たなかったという説明は逆である。

覚えるポイント

  • 台湾は輸出指向型工業化でアジアNIESの一角
  • NIESは韓国・台湾・香港・シンガポール
  • 1987年に戒厳令解除、民主化へ

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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