RS-D2-04歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合D グローバル化と私たち(2) 冷戦と世界経済

高度経済成長期のエネルギー革命について述べた記述として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

主要エネルギーが石炭から石油へ転換し、炭鉱の閉山が相次いで三池争議などの労働争議も起こった

この問題のポイント

高度成長期のエネルギー革命を問う問題。石炭から石油への転換と、閉山に伴う三池争議などの労働争議という、転換の光と影で解ける。

解説

1950年代末から1960年代にかけて、日本の主要エネルギー源は石炭から石油へ急速に転換した。エネルギー革命である。中東の安価な原油が大量に輸入され、太平洋岸には石油化学コンビナートが立ち並んだ。
打撃を受けたのが国内の石炭産業である。炭鉱の閉山・人員整理が相次ぎ、1960年には三井三池炭鉱の大量解雇に対して三池争議が起こった。労働界と財界が総力を挙げて対決したため「総資本対総労働」の闘いと呼ばれたが、組合側の敗北に終わり、産炭地の疲弊が進んだ。
石油への依存は高度成長を支えた反面、供給を中東に頼る危うさをはらんでいた。この弱点が1973年の石油危機で一気に表面化する、という因果の流れまでつなげて理解したい。

ひっかけポイント
転換の方向は石炭→石油であり、逆にした選択肢が定番。原子力が主力になったのは石油危機後の話でもなく、現在も主要エネルギーの大半ではない点に注意。

選択肢の確認

①「主要エネルギーが石油から石炭へ転換した」
誤り。
転換の向きが逆で、主要エネルギーは石炭から石油へ移った。石油から石炭への転換では、炭鉱閉山が相次いだ事実を説明できない。

②「エネルギー源の転換は労働問題を一切生まなかった」
誤り。
炭鉱閉山は地域経済や雇用を揺るがし、三池争議など大規模な労働対立を生んだ。「問題を一切生まなかった」という全称表現は具体例だけで除外できる。

③「この時期に原子力発電がエネルギー供給の大半を占めるようになった」
誤り。
原子力発電は導入されたが、高度成長期のエネルギー供給の中心は石油だった。原子力が大半を占めたとする構成比の説明は誤りである。

④「主要エネルギーが石炭から石油へ転換し、炭鉱の閉山が相次いで三池争議などの労働争議も起こった」
正しい。
高度成長期には安価な輸入石油が石炭に代わり、炭鉱閉山と失業・配置転換が進んだ。1960年の三池争議はこの産業構造転換を背景とする代表的労働争議である。

覚えるポイント

  • エネルギー革命=石炭から石油へ(1950年代末〜)
  • 三池争議は1960年、総資本対総労働
  • 石油依存が1973年石油危機の打撃を拡大

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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