WT9-C17歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究E 地球世界の課題(2) 経済のグローバル化と格差の是正

インドの経済成長について述べた文として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

1991年の経済自由化以降、IT産業を軸に高成長を続けている

この問題のポイント

現代インドの経済成長を問う。1991年の経済自由化を転機に、IT産業を軸として高成長へ転じた流れが核心。

解説

前提として、1947年に独立したインドは、ネルー以来、社会主義型の計画経済と輸入代替工業化の路線をとってきたが、成長は伸び悩んでいた。
転機は1991年である。湾岸戦争による原油高などで外貨危機に陥ったのを機に、経済自由化へ大きく舵を切り、規制緩和と外資導入を進めた。
成長の主役となったのがIT・ソフトウェア産業である。英語を使える人材の厚み、数学教育の伝統、アメリカとの時差を生かした開発体制が強みとなり、バンガロールなどが世界的な拠点に成長した。
2023年には人口が中国を抜いて世界一になったと推計され、BRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)の一角として存在感を増している。一方で貧富の格差、パキスタンとの対立(カシミール問題)という課題も抱え続けている。

ひっかけポイント
独立以来ずっと計画経済という選択肢は1991年の転換を見落とさせるひっかけ。中国の改革開放(1978年)とインドの自由化(1991年)の年の区別も問われる。

選択肢の確認

①「1991年の経済自由化以降、IT産業を軸に高成長を続けている」
正しい。
独立後は統制色の強い経済をとってきたが、1991年の経済危機を機に自由化へ転換し、英語力と数学教育を強みとするIT・ソフトウェア産業を軸に高成長を続けている。

②「独立以来一貫して計画経済を続けている」
誤り。
1991年に自由化へ転換しており、独立以来一貫して計画経済を続けているわけではない。

③「農業以外の産業は存在しない」
誤り。
IT産業のほか繊維や自動車など多様な産業が発達しており、農業以外の産業が存在しないという説明は事実に反する。

④「人口は減少し続けている」
誤り。
インドの人口は増加を続け、2023年には中国を抜いて世界一になったと推計されている。

覚えるポイント

  • インドの経済自由化は1991年から
  • IT産業が成長の軸(英語力・数学教育)
  • BRICSの一角、人口は世界一へ

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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