RS2-041|歴史総合・世界史探究 対策問題
1947年にアメリカが発表したトルーマン・ドクトリンの内容として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
共産主義の拡大を封じ込める方針を宣言し、冷戦の始まりを画した
この問題のポイント
トルーマン・ドクトリン(1947年)の内容を問う。共産主義の封じ込め宣言であり、冷戦の開始を画したという位置づけが核心。
解説
第二次世界大戦後、東欧諸国が次々とソ連の影響下に入り、米ソの対立が深まっていった。1947年3月、アメリカ大統領トルーマンは、共産化の危機にあったギリシアとトルコへの軍事・経済援助を議会に求める演説を行った。
これがトルーマン・ドクトリンである。共産主義の拡大を阻止する封じ込め政策の宣言とされ、冷戦の始まりを画した出来事と位置づけられる。
同年6月には国務長官マーシャルが、ヨーロッパ経済復興援助計画(マーシャル・プラン)を発表し、経済面から封じ込めを補強した。ソ連側はコミンフォルム結成で対抗し、1949年には西側の軍事同盟NATOが成立する。宣言(1947年)→経済援助(同年)→軍事同盟(1949年)という展開の流れで覚えたい。
ひっかけポイント
「ソ連との軍事同盟」など正反対の内容にすり替える選択肢に注意。またマーシャル・プラン(経済援助)とトルーマン・ドクトリン(方針宣言)の役割の混同も定番。
選択肢の確認
①「ソ連との軍事同盟の締結を宣言した」
❌ 誤り。
アメリカはソ連を封じ込める西側陣営を形成し、ソ連との軍事同盟を宣言していない。両国は資本主義と社会主義の対立の中心だった。
②「アジアからの全面撤退を宣言した」
❌ 誤り。
アメリカは日本占領、朝鮮戦争、東南アジア政策などアジアへの関与を強めた。トルーマン・ドクトリンは全面撤退ではなく世界的封じ込めの出発点である。
③「国際連盟の再建を提唱した」
❌ 誤り。
国際連盟は第二次世界大戦後の1946年に解散し、その機能は1945年発足の国際連合へ移った。ドクトリンは連盟再建ではなく対ソ政策を扱う。
④「共産主義の拡大を封じ込める方針を宣言し、冷戦の始まりを画した」
✅ 正しい。
トルーマンは1947年、ギリシア・トルコ支援を表明して共産主義勢力の拡大を封じ込める方針を示した。マーシャル・プランやNATOへ続く米ソ冷戦の基本政策である。
覚えるポイント
- トルーマン・ドクトリンは1947年、ギリシア・トルコ援助を表明
- 共産主義の封じ込め政策の宣言=冷戦の幕開け
- マーシャル・プラン(1947年)、NATO成立(1949年)へ展開
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。