RS2-009|歴史総合・世界史探究 対策問題
フランス革命(1789年〜)について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
人権宣言が出され、自由・平等や国民主権の理念が示された
この問題のポイント
フランス革命の内容を問う問題。人権宣言が自由・平等や国民主権の理念を示した、という革命の画期性で解ける。
解説
革命前のフランスは、聖職者・貴族が特権を持ち、平民だけが重税を負う身分制社会(旧体制、アンシャン・レジーム)だった。
財政危機をめぐる三部会の対立から、1789年7月14日、パリ民衆がバスティーユ牢獄を襲撃して革命が始まる。8月には国民議会が人権宣言を採択した。
人権宣言は、人間の自由・平等、国民主権、私有財産の不可侵などをうたい、身分制社会の原理を根本から否定した。「国民」が政治の主役となる国民国家の原型がここに生まれたのである。
革命はその後、王政廃止・国王処刑・恐怖政治と急進化し、ナポレオンの登場へ向かう。
明治日本では、フランス流の急進的民権論(中江兆民ら)と、政府が採ったドイツ流の漸進路線が対立した。革命の理念の受容のされ方まで問われる。
ひっかけポイント
革命は絶対王政を倒した側であり、「国王権力の強化」は正反対。人権宣言(フランス・1789年)と独立宣言(アメリカ・1776年)の取り違えにも注意する。
選択肢の確認
①「国王の権力が強化され、絶対王政が完成した」
❌ 誤り。
革命は絶対王政を弱体化・廃止し、1792年には共和政へ移った。国王の権力を強化して絶対王政を完成したのではない。
②「革命はイギリス軍の指導で行われた」
❌ 誤り。
革命はフランス国内の財政危機と身分制への反発から始まり、イギリス軍の指導によるものではない。イギリスは後に対仏大同盟で革命フランスと戦った。
③「身分制議会が恒久化された」
❌ 誤り。
三部会から国民議会が生まれ、身分別議決と特権は否定された。身分制議会を恒久化することは自由・平等の理念と反対である。
④「人権宣言が出され、自由・平等や国民主権の理念が示された」
✅ 正しい。
1789年の人権宣言は自由・法の前の平等、主権が国民にあることなどを示した。封建的特権と身分制を否定するフランス革命の原則である。
覚えるポイント
- バスティーユ襲撃は1789年7月14日
- 人権宣言=自由・平等・国民主権
- 国民国家の原型、自由民権運動にも影響
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。