WT9-E09歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究D 諸地域の結合・変容(3) 帝国主義とナショナリズムの高揚

19世紀末の労働運動・社会主義運動について述べた文として正しいものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

第2インターナショナルが結成され、メーデーなど国際的な労働運動が展開された

この問題のポイント

19世紀末の国際労働運動を問う。第2インターナショナルの結成とメーデーの開始、大戦での崩壊までの流れが核心。

解説

前提として、19世紀後半、各国で労働組合や社会主義政党が成長し、労働運動は国境を越えた連帯をめざすようになった。
マルクスらの第1インターナショナル(1864年)が解散した後、1889年、フランス革命100周年のパリで第2インターナショナルが結成された。

  • ドイツ社会民主党が中心的存在
  • 8時間労働制を求めるメーデー(5月1日)の国際統一行動を開始
    しかし1914年に第一次世界大戦が始まると、各国の社会主義政党は国際連帯より自国の戦争協力を選び(城内平和)、第2インターナショナルは事実上崩壊した。
    戦後の1919年には、ロシア革命を成功させたレーニンがコミンテルン(第3インターナショナル)を創設し、世界革命をめざす新しい段階に入る。3つのインターナショナルの区別が整序の定番である。

ひっかけポイント
第1(1864年・マルクス)、第2(1889年・大戦で崩壊)、第3=コミンテルン(1919年・ソ連主導)の3つの区別と年号の入れ替えが最頻出。

選択肢の確認

①「労働運動は農村でのみ展開された」
誤り。
労働運動の中心は都市の工場労働者であり、農村でのみ展開されたわけではない。

②「第2インターナショナルが結成され、メーデーなど国際的な労働運動が展開された」
正しい。
1889年にパリで第2インターナショナルが結成され、8時間労働制を求めるメーデーの国際行動が始まった。第一次世界大戦では各国の党が自国の戦争を支持し国際連帯は崩壊した。

③「労働組合はすべての国で禁止され続けた」
誤り。
イギリスでは1824年に団結禁止法が廃止されるなど労働組合の合法化が進んでおり、すべての国で禁止され続けたわけではない。

④「社会主義政党は20世紀後半まで存在しなかった」
誤り。
ドイツ社会民主党など社会主義政党は19世紀のうちに成立しており、20世紀後半まで存在しなかったという説明は誤りである。

覚えるポイント

  • 第2インターナショナルは1889年パリで結成
  • メーデー(8時間労働制要求)を開始
  • 第一次世界大戦で崩壊、1919年にコミンテルン

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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