WT6-I24|歴史総合・世界史探究 対策問題
戦間期の国際労働運動・社会運動の国際組織コミンテルンについて述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
モスクワに本部を置き、各国共産党を支部とする国際組織だった
この問題のポイント
コミンテルンの組織的性格を問う問題。モスクワ本部・各国共産党を支部とする世界革命の組織、という定義で解ける。
解説
コミンテルン(共産主義インターナショナル、第3インターナショナル)は、ロシア革命の翌々年1919年、レーニンの主導で設立された国際組織である。
本部をモスクワに置き、各国の共産党を「支部」とする中央集権的な構造を持ち、世界革命の実現をめざした。各国政府にとっては自国内に革命の拠点を持つ脅威であり、日本の治安維持法もコミンテルン対策を名目の一つとした。
1935年の第7回大会では方針を大きく転換し、ファシズムの脅威に対抗するため社会民主主義勢力とも手を結ぶ人民戦線戦術を採用した。
この転換が、1936年のフランス・スペイン両国での人民戦線内閣・政府の成立を後押しした。
ひっかけポイント
ジュネーヴ本部の労使協調機関は国際労働機関(ILO)で、コミンテルンとは別物。社会民主主義政党の連合体(第2インターナショナル系)との区別も問われる。
選択肢の確認
①「ジュネーヴに本部を置く労使協調機関だった」
❌ 誤り。
ジュネーヴに本部を置く労使協調の機関は国際労働機関であり、コミンテルンとは別の組織である。
②「各国の社会民主主義政党の連合体だった」
❌ 誤り。
社会民主主義政党の連合体は第2インターナショナルやその後継組織であり、コミンテルンは当初これらと鋭く対立した。
③「第一次世界大戦前に解散していた」
❌ 誤り。
コミンテルンの設立は第一次世界大戦後の1919年であり、解散は第二次世界大戦中の1943年である。
④「モスクワに本部を置き、各国共産党を支部とする国際組織だった」
✅ 正しい。
正解。コミンテルンは1919年にモスクワで設立され、各国共産党を支部として世界革命をめざした国際組織である。
覚えるポイント
- コミンテルンは1919年設立、本部モスクワ
- 各国共産党を支部とする世界革命の組織
- 1935年第7回大会で人民戦線戦術へ転換
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。